空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

2010-07-09から1日間の記事一覧

野球

父は昔から高校野球を熱心に見ていた。 僕は父を喜ばせたくて野球を始めた。小学生の頃だ。 運動音痴だったがいつか打席に立つために練習に通った。 ある日母があなたが野球を始めたから父さんは野球で賭けをするのはやめたのよと言った。 僕はどう返事して…

教室

机の下で手をつなぐ 蝉の声が耳の中でうるさいくらい 先生にバレたらどうする? せめて昼休みまで待ってくれたら

(無題)

いつもは怒ったような顔ばかりの君が普通に僕の名前を呼んだ(ような気がした)時に今までずっと悩んでいたのが馬鹿みたいに思えてきた。僕は君が好きなんだ。きっと。

(無題)

君の声が聞きたくて電話をしてもつながったことはない君にとっての僕はたぶんその程度

ふたり

街で君を見かけたので声をかけようか迷ったけど、隣りにいる人に気づいてやめた。 目があわなかったのをいいことに何も知らないことに決めた。 二人に知られて二人ともなくすのは嫌だった。

快晴

病院のベッドの中から見る空と教室の窓から見えるそれはたぶん同じだ。 あんなことしてもしなくてもきっと何も変わらない。消えることもできない。