空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

なかよくなりたかった

嫌われるのは、当然と言えば当然の話だった。話し方からしぐさから女みたいだったし、そのくせカッコつけて男ぶろうとしていたから、それを見させられるほうはきっと苛々するのだと思う。オカマ呼ばわりされて嫌われていた。
クラス替えがある度に誰か仲良くしてくれそうな人はいないかなぁと思って教室をぐるりと見るのだけれどそんな物好きがそうそういるわけもなく、結局ふたつきもすればいつものとおりほとんどの時間をひとりで過ごすことになるのだった。
仲よくなりたいと思うのはたいていクラスでも人当たりのよさそうな、あるいはクラスの人気者だったりとか、そんなのと仲良くしようなんて100万年早いよと言われそうな人ばかりだった。身の程知らずと言うか図々しいというか。いつからか忘れたけれども、そうなることはまずないこともその理由もわかったから、ムリに決まってるよなぁと思いながら実現した日のことばかり想像するようになっていったのだが。