制服を着て 自転車に乗って通学して
窓際の席に座り 適当に授業を受けて
誰と話すでもなく
なにかというとからかわれ
反論することも馬鹿馬鹿しく
たまに様子を見に来る(と称して自分の非を正当化したい)
教師には何をいまさらという顔で
なれてますからと突き放し
なりたいものなんかない
したいことは自殺
早く死にたい
そうぼんやりと考えるも
実行に移すわけでもなく
どういう形であれ
ここからいなくなればおそらくは
三日もすれば忘れてしまうでしょう
そんなふうにして
いろんなことを
きっといろいろなことをあきらめてきた
社交辞令とか
別に本気でそう思っているわけではないということとか
早くに気づく必要もなかったのだろうけれど
空気を読むとかそんな言葉もない頃から
そうすることだけは得意だった
ときどき真に受けてひどく失敗するのは
君に優しくされたことだけを覚えているから
もう忘れてるだろうけど
もう覚えてなんかいないだろうけど