空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

「闊歩」を読んだ

ひさびさの感想です申し訳ありません最近夜はなかなか起きていられないのです。
さて。ドーマウスさんの本。サークル名は安眠スペース確保優先。ステキなネーミングセンス。
以前はポエマーの意地というサークル名でした。なので、せっかくなので前に入手したものも引っぱり出してきて読み返した。
twitterでは「一貫してるなー」って書いていたのだった。文体とか、言葉の選び方でそう感じたのだと思う。字面、ではなく。
ディスコミュニケーションぽいところから自分以外の誰かと(何らかの形で)関わっている自分、みたいな変化は見てとれるけれど、基本的に言葉の端々、というか裏、というか土台、というか……に、やさしい、というか、穏やかなものを感じ取ることができる。……んですよ。
きっとすごいいい人なんだと思う。なのでときどきさくり、と刺さる言葉があっても大丈夫、痛くないです。
全編を通して俯瞰ではなく一枚レンズを通したような感じ。でも「一人称視点の映像を見ている第三者」でなく、自分で撮影した映像を実際経験したものをほんの少しあとから見返しているような感じ。だなーと思った。難しいね。説明下手ですみません。ただ、なんでそういうふうに思えるのかと考えるに、ところどころ出てくる、数学とか理科が苦手な人は使わない感じの言葉がそう思わせるのかな*1。ここら辺の言葉遣いが「一貫してるなー」の正体なのかも知れません。
あ、あと、コピー本なんですけど、背の側に張られたテープとかの感じがいいなぁ、って思った。前にも別の方の感想で書いたのですが、これらを見てちょっといいなぁって思って、自分でもメンディングテープ(きれいめのヤツ)を買ったのだった。

*1:安易に理系っぽいと特定するのとはちょっと違うんじゃないかなーと思った。自分が同じことをやると、意味がわからないで使ってしまうのであんまりうまく書けないんだけど、そういう感じがしない……自分だけかなー