空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

再録集「僕らがいた」出ます

こんばんは。添嶋です。進捗どうですか?

今回は文学フリマ東京で発行する新刊のご案内です。

 

タイトルは再録集「僕らがいた」です。元ネタはオフコースです。マンガではありません。仮タイトルは「伝えたいことがあるんだ」でした。その前の仮タイトルは「添嶋寄稿集 よそで書いたやつ半分くらい」でした。ひっでえセンスだなー(笑)。
2011年くらいから2014年くらいの間に書いたものが中心です。ちゃんと小説を書き始めた頃から、2〜3年たったくらいのころのものだったような気がする。そのまま収録してもいいんだけど、気になってしかたないのでがんがん直してあります。構成は変えてないけれど、語句とか言い回しとかそう言うの。
あれからいくつも書いてますけど、ちょっとは上達したんだろうか。どうなんだろう。

 

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収録作は以下の通りです。めったにやらない一言解説と合わせてどうぞ。

  • ネイビー・ブルー
    兎角毒苺團さま「トキシン」収録。毒がテーマ。硫酸銅ってきれいだけど、体には良くない。よくないって言うか毒です。あからさまにいじめられてた話。
  • ア・リトル・アルケミスト
    雲上回廊さま「ゆる本vol.19」収録。シゲンの蒐集がテーマ。友だちがいなくて寂しい男の子がガラクタを集めるうちに友達を作る話。最後のシーンはわりと気にいってる。
  • ぶらくら!—brothers of crush!—
    「ゆる本vol.20」収録。架空のゲームのノベライズがテーマ。兄弟二人で謎解きをするゲームの連載の一部、という設定のめずらしくラノベ風(あくまで風)。書いてて楽しかった。前後の関係を無視するとどうにでもなるという好例(ホントか)
  • Lonesomeness
    「ゆる本vol.22」収録。くまパジャマがテーマ。なんだっけか。だるんと書いてみたらこうなったという感じの詩。実はあまり覚えていない。
  • ずっとすきだった
    本の杜非公式企画「断片集ver.130915」収録。なんてコメントしたっけなあ。フィクションと取るか、ノンフィクションと取るかはあなた次第、みたいなことを書いたような気がする。やりたい男子と流され系男子の話。
  • あえて、風紀委員
    男一匹元気が出るディスコさま「突撃! 放課後オールスター」収録。友達ロボットを作る工場で起きたドタバタコメディ。のはず。
    書き直ししまくったら気がついたら小説になっていたという、いや、これねえ……どんだけ直してもねえ。初めて書いた小説。
  • ハイカラ墾田永年私財法
    「男一匹元気が出るディスコ」収録。へんちくりんなお題だったのだけれど、ひと枠空いてたから手を上げた。寄稿したバージョンのほうが構成に凝ってる。
    これとほぼ同じテーマで書いたやつが自分のところの「眠れない夜のために」に収録されてます。
  • 羈旅
    「逃避のための俳句誌</haiku id="02">」収録。初めて詠んだ俳句だから善し悪しの判断は避ける。賛否両論だった、らしい。これもあんまり覚えてはいない。

全部で8作品。でも「ハイカラ〜」はいくつかの詩とか文章の作品群だし、「羈旅」は俳句が10句なので、実際の作品数はもっと多いわけですね。最近気にいっている文字組で作ったら、160ページくらいになりました。まあ、なんかベスト盤みたいでいいじゃないか。
来年くらいには続編を出してそれで終わりかなあ、と思っていたけれど、どうでしょうね。

今回はライターのParsleyさんに解説を書いていただきました。うれしい。Parsleyさんはウエブ媒体のいろいろなところで記事を書いていて(すごい)、男子添嶋ファンという言葉を作った人(たぶん)。僕はふだん人に褒めて褒めてと言わないので、たまによく言ってもらうと照れまくって体がぐんにゃりしています。

というわけで、

再録集「僕らがいた」本文164ページ、文庫判、800円。
第23回文学フリマ東京 G-13でお待ちしています。