いやほらだからさ、京都行くじゃん? Twitterで見かけた着物屋さん行ってみたいじゃん? どうせ行くなら気になる古着屋さん回りたいじゃん?
……というわけで、いろいろ行ってみました。新たな沼地へ(笑)
旅の支度
まずは、京都まで文フリに参加しに行くにあたって用意したもの。文フリの用意はあらかた宅配便で搬入、なので、荷物の8割は着物関係です。
アンサンブルと袴、帯*1、腰紐、裾さばき(ステテコ)、スタンドカラーシャツ、足袋ソックス。それと羽織紐も。
防寒具としては薄手のストール二枚、ヒートテックの長袖、フリース裏起毛のタイツ。手袋は持ったけど結局使わなかった。
フリース裏起毛のタイツは、イオンの安売りで買ったんですけど、これ超最強。
https://shops.aeonsquare.net/shop/g/gA118-4549741844727
腹回りはスッキリしてなくてなんならもっさりおじさんアイテムだけど、寒くない! これは冬の和装にマストアイテムだな。
ふくふく市
最初に伺ったのは、町屋を改装した、いくつかの店舗・スペースが集まった建物itonowa.KYOTOの中で開催されている、フリマ。
今年初のふくふく市は福引企画があります!新春の装いで遊びにきてくださいね。
— ふくふく市|2月21・22日(京都島原で着物イベント) (@fukufukuichi_jp) 2020年1月13日
ふくふく市vol.12
2020年1月17日(金)11〜18時
18日(土)11〜17時
於 itonowa 京都島原 @itonowakyoto @kaikimono1 @eri_hanaomusubi #ふくふく市 #京都 #kimono pic.twitter.com/X6shdIZYMf
当然だけれども女物の着物がほとんどで、男物は数えるほどなのだけど、まあ、見てみないとわかんない。
ふくふく市というのに来てみました@fukufukuichi_jp pic.twitter.com/FY79iY442h
— 添嶋譲 (@literaryace) 2020年1月18日
ちょうど帯の締め方講習をやっていて、入りづらかったのだけど*2、ご厚意で入れていただく。そのまま帯の締め方講習を見学。女の人の帯って見た目可愛いけど大変だけど可愛いなあ、とか思いつつ見る。
見学されてたご婦人から「侍結びっていうの?あれを私はしてみたいのだけど」というリクエストがあり、それも教えてもらうことに。ラッキーだ。
ポイント。
- 帯を一巻きするごとに手*3を押さえて、たれ側をぐっと引っぱって締める。
- たれ*4の長さを調整して、手と結ぶときに、手は斜め方向にたれは真上に引っ張ってぐっと締める。結び目は帯の上のラインあたりで。
- この二箇所できちんと締めないと緩んでくる。
- 帯を巻くときに、帯の上のラインは揃える。
- 前で結んで後ろに回すときは右手を前、左手は横から後ろの辺りを持ち、右手で引っ張る。左手で押し出さない。
- ほんのちょっと行き過ぎるくらい送ったら、ほんのちょっと行き過ぎたぶんだけ戻す。と、右側のヨレが減る。
ということでした。
ここで、紺の長着と、黒と紺の格子の柄の長着を試着。うー。無地のほう……。「もしよかったら送ることもできますよ」と言われ、保留にした。
ここで戻橋さんのフリマのことを教えていただく。ありがとうございました!
戻橋
一階は着物中心のリサイクルショップ。で、どうやら定期的にどれでも1点500円てフリマを開催しているらしい。おー。
戻橋キモノフリーマーケット!
— 戻橋modoribashi (@modoribashi237) 2020年1月19日
2月8日(土)15日(土)
22日(土)29日(土)開催!
11時~18時 戻橋3階にて
着物、和小物まで
一律500円均一。
〒6028241
京都市上京区中立売通黒門東入役人町237 pic.twitter.com/WHLZSp3r58
3階に上がり、着物の山*5をかき分け、隅の方に山になってる男物を見る。義母に作ってもらった、擦りのスタンドカラーシャツと同じ生地の長着もあった。これに袴で絶望先生ごっこできるな! それはともかく、500円なので着物は袴がないと身丈的に厳しいサイズか、シミが目立つのが多い。しゃーない。
そうこうしてると長襦袢発見。羽織ってみる。悪くないかも。背中に古都の風景の柄。いいじゃないですか。素材は……たぶんポリだと思うんだけどなあ*6。柄物の長襦袢て、買うと5桁するの多いんですよね。しかも見たところシミも無さそうだし。
というわけで、散々(買うかどうしようか)迷ってこれと、腰紐、薄いグレーの角帯、ネル地の足袋を購入。
しまった、荷物増やさないって思ってたのに!*7
ここで、ガチ書生さんスタイルの男子を見かける。わー……負けた……僕はどう頑張っても勝てない*8……。着方がピシッとしてるからかなあ。
ミミズクヤ
京都御所の休憩所で遅いお昼食べて、今度はミミズクヤさん。洋服地のカジュアル着物のお店。二階に上がると男物がたくさん。わーかわいいー。ヒッコリー柄とか、ネルっぽい生地の羽織が特にかわいい。デニムの長着の上、こんなのでもいいかな……。
帰り際に「どうでしたか?」と聞かれて「福袋をさんざん迷ったのだけど、現物見てからじゃないといきなりは買えないなと思って見に来てよかったです」というようなことを言う。通販で買うときにもうちょっと悩もう*9
20代の男子がおしゃれするならこことかいいんじゃないかな。
番外
偶然、着物を着て仕事をする機会の多い知人に会うことができたので、この際だからと教えてもらう。ありがとう!
ポイント
上記に各部分の名前があるので参考に。
- 長着は掛襟の部分を持って、身体の中心に合わせてから着る。
- 左前の襟先を右手で押さえてから、左手で左の袖の下を下方向に引っ張ると脇のツレがなくなる。
- 腰紐は中心を身体の中心*10に持ってきて両端を両手で回して前で結ぶ。ここでピッと引っ張って緩めないようにする。
- 袴の紐は、帯の上にかかるようにしながら締める(難しい)。そうすると綺麗。
や、これはいいですよ。これをしないから前回はピシッとしなかったのか。
あと、長襦袢を着る時も基本は同じ。帯で締めるときに首元がたるまないように気をつける。*11
……でもまあ、マジックテープ式の腰紐とかあれば、そのほうが楽だしたるまないよ、と言われたので、そのうちそういうのを用意しましょう……。
で、文フリ当日。
自分で着て、いざ出陣。今まででいちばんちゃんと着られたかも! 帯の位置もかなりがんばったので、お腹も苦しくない。
ちょっとばたばたしてたので、帰り際まで写真は撮れなかった。ので、帰りに会場脇の川沿いの道で撮りました。はいどーん。
ポーズがムカつくうえに羽織の襟がちょっとあれで超ダサいんですけど、まあ、いいや。ちなみに行き帰りは首元が寒かったので、ストール巻いてました。
ストール(見えてないけどチェックのと黒いの二枚重ね)+リュック反則複合技の帰り道。 #着物男子 pic.twitter.com/1qXmIQB5RG
— 添嶋譲 (@literaryace) 2020年1月20日
今年は比較的暖かかったので、これくらいで済みましたけど、たぶん本当はコートがあったほうがいいと思いますね。インバネス……やはりインバネスなのか……。文フリでもインバネスを着ている方がいて、すんごい似合ってたのでいいなあ、って。
おまけ。
で、帰宅後、ふくふく市で見た紺の無地の長着を諦めきれずに問い合わせどこにしたらいいんだろうとごにょごにょしてたら、Twitterでその古着屋さんからリプライをいただきました。同じものはもう売れてしまったそうなんですけど*12、いいのが探せたら教えていただけることになりました。わー、沼の方からやってきたー。紺か、濃い目の灰色の、とリクエストをしています。
反省点としては、羽織紐はとりあえず入手したのが*13ちょっと短かったので、もうちょっと長めのを用意しないとってことと、帯はコットンのやつは厚みがあったので、一文字に結ぶのはちょっとむずかしい感じだったということですね。いわゆる一般的な献上角帯のほうが適しているかもしんない。
まだまだ続きそうな感じだなこれ。