空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

文学フリマ東京 参加してきました

一年ぶり?の東京参加です。

会場のちょうど真ん中あたりで、前も後ろも人がたくさん、みたいなところに位置しておりました。TRCのワンフロア開催に参加したのは初めて。蒲田の倍の規模ですよ。びっくり。

 

 

というわけで、今までにないシンプルな机の上でした。そんなに毎回たくさん印刷するわけでもないしね。荷物もここ5-6年のうちでは最小だったのでは……。

5-6年のうちで、って辺りがあれなんですけど、文学フリマに参加し始めてもうかれこれ10年近く経つんですよね。なんでこんなことになっちゃってるんだろう(笑)

初期に比べたらガツガツしなくなったし、売る売らないより場の雰囲気味わうことのほうが大事だし、むしろ静マルの宣伝ばっかやってるんですけど、書かないことには本作れないし、上達もしないし。

 

「素直になれなくて」は今回で売り切ったので、これにて販売終了とします。ありがとうございました。

「よせなべ」は在庫僅少ですが、文学フリマ京都に向けてまた用意します。

 

売上冊数はここ最近の参加の規模とほぼ同じですね。売上とは別に、会場の規模が大きくなっているぶん、つられ買いは減ってるのかな……という感じです。まあしかたない。前みたいに凝った表紙とか内容とかにしてないしね。

 

会場は今までにない賑わいだったような、と思っていたら6000人超の人出だったそうです。すごいなあ。コミティアから流れてきたかたもいらっしゃるのかな。人のいない時間帯ってのがなかった気がします。

無理な呼び込み、声かけは少なくなったなあという印象。そうしたほうがいいとは思わないけど、なんかこう、派手なテーブルレイアウトとか目立たない……よね? みんなこぢんまりとしてた気がします。

 

企画ブース(というか企業ブース?)があるのは悪くないですねー。それ目当てだけでもいいんじゃないかなあ。きっかけはだいじ。

 

同行してくれた家族にはあまり迷惑もかけられないので、ダッシュで行ってダッシュで帰ってくるみたいな感じでしか回れなかったんですけど、まあいろいろ買ったし買えたみたいでよかったのでは。個人的にはあれとかこれとか買いそびれてますけど。

でも、一度どこかでお会いしたいなーと思っていたかたや、久しぶりのかたなどたくさんのかたにお会いできました。うれしい。ありがとうございます。フリートーク苦手芸人なので、失礼なことがなければいいんだけど。

次回は文学フリマ京都、その次は文学フリマ東京の予定です。またどこかの会場でお会いしましょう!

着物を着て外出した

 

……要するに文学フリマに着物着て行ったのだけど。そんなときじゃなきゃ着てくところも機会もそうそうあるわけもなし。そろそろ素振り(=着付けの練習)の成果を見せる時……!

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これは途中のサービスエリアで撮ってもらった写真。スタバの店員さんに「とっても似合ってますね」とコメントをいただきました。ありがとうございます。お世辞でも嬉しい。着物だとお世辞を言ってもらえる。承認欲求を手軽に満たすなら着物。

 

で、この日一日、着物で過ごしてわかったこと。ツイッターにも書いたけど改めて。

 

  1. 椅子に座ると帯は上がる(ので、ちょいちょい位置を直したほうがいいかな)
  2. 袴履いてるとトイレ大変(まあ、なんとか)
  3. 袴とブーツ最強
  4. かわいいは作れる(年甲斐もない)
  5. この着物を着るにはまだ暑い(ので季節に合う着物欲しくなる罠)
  6. 素振り大事。崩れても直せるスキルがあるだけで違う。
  7. 目立つかもしれないけど、本人も気にしなきゃ誰も気にしない
  8. 着物にメッセンジャーバッグは全然ありだと思う(色目合わせたサコッシュとかでもいい?)

 

着るの自体は、YouTubeで確認しつつ着ても10〜15分もあれば楽勝。YouTubeを見るのは角帯の締めかたがまだあやしいせい。

行き帰りは車だったのだけど、帯があるから背中をシートにべったりつけるわけにいかない(し、痛い)……ので、シートと背中の間、帯の上あたりにクッションを置いてみた。まあこれはどうしようもないね。袴履いてなきゃどっちかに結び目をずらせばいいのかもしんないけど。

その上で、背筋を伸ばして座ってもどうしたって帯は上がる。ので、ときどき前の乱れと一緒に帯の位置を直してやるといいのかな。そもそも帯が腰できちんと締まってたらそんなこともないのかもしれないけど。でも、とりあえず着られるレベルでも出来てたら、あとからフォローできるから、やはり素振り(=着付けの練習)は重要。

馬乗袴だと、歩きやすい(着物の裾が多少はだけた形になる)。端折っちゃったほうがいいかなあ。自分のは袴が多少薄手だったから透けるの嫌でしなかった。トイレは……最後の最後に一回行ったけど、時間があったので、個室で後ろ側だけ解いて着物の裾たくし上げて、って感じでした。終わってから落ち着いて紐締めなおせばいい。行灯袴はスカートと同じ構造だから、もうちょっと楽。下からたくし上げるだけ。

暑さ寒さ対策は……なあ。これは着物そのものの厚さと下になに着るかによるのかな……まだ研究中。とりあえず今回は薄手の長Tとスタンドカラーシャツ(薄手のポリエステルの奴)。下半身は無印の綿混紡のタイツ。ギリギリ股引っぽい。

で、手持ちの荷物。色目合わせた肩掛けの信玄袋がありゃいいんだろうけど、まあ、気にしないでメッセンジャーバッグでいいんじゃないの。肩が擦れるのが気になるならハンカチ挟めばいいのでは……? それかサコッシュ持ってればそれでいいと思う。

所作は自動的にそれに合わせたものになる(歩幅は大きくはならないし、袖は気にするし)ので、おっさんでもスッとした感じになる。たぶん。ただ、しゃがんだりかがんだりはしづらくなるので、その辺は考慮に入れておいたほうがいい。これも帯の締めかたに慣れたらもうちょっとなんとかなるかなあ。

着物着てる人は少ないので自動的に目にはつく。目につくけど、本人が「今日はこの格好なんで」くらいのつもりでいれば誰もなにもなーんも気にしません。着物警察もいないしな! なので、初めて着てくには文学フリマいいよ(笑)。

次は文学フリマ京都で着るのかな……? 下を長襦袢にして、アンサンブルで、ってのもいいかなあ。

 

で、一回外に出ると、次違うものが着たくなる……のは世の常なので、違う着物を探したくなるわけですね。洗える着物とか、綿100%とか扱いの楽そうなのが欲しいなーと着実に沼に向かっているのでした。今度はグレーか紺のにしたい。

短文集「よせなべ」出します

つけもの、肉、と来て、今度は鍋です。冬だもの。気がつけば食べ物シリーズ第3弾。わりとまだまだ書けるのではないかとは思っているのだけど。野菜とかおやつとか。

短文集「よせなべ」

A6(文庫サイズ) 本文28ページ 300円。

添嶋譲・言葉の工房/空想少年はテキストデータの夢を見るか? 発行

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今回は最初にも書きましたが「なべ」です。よせなべって本のタイトルにしましたが、よせなべは出てきません。鍋の種類にならなかったのは、それほどのバリエーションを食べたことがないからです。おでんとかすき焼きはなべに入るのか問題とかね。

内容は以下のとおりです。

  • 鍋やるっていうから用意してたのに(連絡なしで)ドタキャン食らった話
  • 修学旅行のご飯に出てきた小さな鍋の中身を横取りする話
  • 後輩からのリクエストで鍋と宴会の用意をする話
  • 外食で一人鍋の話
  • お母さんと喧嘩する話

こんな感じです。あらすじは、って思われるかもしれませんが、だいたいこんな話です。特にどうということもないのですが、そういう芸風です。実際に体験した話ではないのですが、もしかして自分の身に起きたことがあるかも、と思ってもらえたら嬉しいです。「経験したかもしれない、未経験の思い出」がコンセプトです。

で、めずらしく完全書きおろしです。

 

literary-ace.hatenablog.jp

 こちらで取り扱いますので、よろしくお願いいたします。その後は文学フリマ京都ですかね。

当日、会場でお会いしましょう。

11/24 第29回文学フリマ東京 参加します

今回も文フリ東京に出店します。

新刊は鋭意制作中ですが、食べ物シリーズ3冊目「短文集『よせなべ』」を予定しています。本はよせなべというタイトルですけど、そのタイトルの話はありません。

だいたいどういう本かというと、鍋の約束を反故にされたり、後輩にねだられてパーティー始めたり、修学旅行のお膳から横取りしたり、親に叱られたり、一人鍋の店に行ったりする感じです、もしかしたらもう一つくらいあるかもしれない(ページ数との兼ね合い)。

 

あとは既刊と、静マルのお知らせチラシです。特に静マルに関しては、次回は実質2週間の会期なので(この辺の話はまたどこかで書きたい)、詳細を知りたい方は是非ブースまでいらしてください。たぶん僕もびっくりしたまま案内をしていると思います。

bunfree.net

日時:2019年11月24日 11〜17時

会場:東京流通センター第一展示場

言葉の工房は、ソ-34です。会場中ほど。

c.bunfree.net

c.bunfree.net

なお、当日はみんな大好きターリー屋さんのカレー、クルミドコーヒーさんのコーヒー販売もあるそうです。

印刷会社さん、ジュンク堂さんなどの出店もあるとか。ただ見て回るだけでも楽しいかも。

モノレール、流通センター駅からすぐ、是非お越し下さい。

着物を着る練習

……を何度かしている。

 

 

本式なら肌着の上に長襦袢、腰紐、長着、腰紐、角帯……って感じなんだろうけど、そういうの全部すっ飛ばしているので、上はTシャツの上にシャツ(スタンドカラーとか普通の襟のとか)、下はタイツ、長着、腰紐、角帯、って感じにしてる。下はタイツの上にステテコか股引はあったほうがいいかなー、と思っている。

 

袴をつけないなら貝の口、袴をつけるなら一文字で角帯を締める。2回くらいぐるぐる回して、残った部分は半分に折って、腰に巻き込んでしまうのが貝の口。一文字はぱたぱたと折りたたんでしまう。で、結える。

貝の口で締めたら、これはこれで出来上がり。上に羽織……なんだけど、羽織紐持ってないんだよなあ。ふさふさしたやつは好きじゃないので、なんかそうじゃないやつ入手しないと。


男の着物講座~男の帯の結び方(貝の口)~ HD(720p)


帯の結び方2:一文字

一文字で締めたら袴。前側を帯の位置に当てて、紐を一文字の左上→右下、もう一方は右上→左下と回して、背後に回して蝶結び。

後ろ側を帯の上、帯を隠すようににあてて紐を前に回して、しっかり結んで処理。

 

kimonoo.sakura.ne.jp

kimonoo.sakura.ne.jp

書くとこれだけなのに、ちゃんと見えるように結ぶのは難しい。

背中側は少し余裕を持たせたほうがいいらしい。多少(多少ね)だぶついててもいい、っていうかそうじゃないと動いてるうちに襟が抜けてみっともなくなるらしい。

気分は瀬田宗次郎だけど、どっちかっていうと金田一耕助だよなこれ(笑)

 

足元は袴ならブーツでいいやって思ってて、茶色の革靴でもいいかもしれないけど持ってないし。

とりあえず、今欲しいのは男〆(という名前の結ばなくてもいい腰ひも)、ステテコか股引、羽織紐、長襦袢半襦袢、って順かなあ。

 

買ったときにも書いたけど、着物着てて男のくせにって言われたことを思えば、そう言われないのがこんなにいいもんかってなる。なんなら似合うって(お世辞でも)褒めてもらえるなんて幸せな話ではないか。

近々、なんかの機会に着物で出かけようかと思っている。何度も出かけるようになったらきっとグレーか紺の長着も欲しくなるだろう。古着で出ないだろうか……(体格のせいでなかなかいいのが出てこないらしい)

 

 

コーヒーとめがね+本

というイベントに行った。三島の楽寿園という庭園。300円払って中に入るとそこは昔からある日本庭園の趣で、しばらく進むとそこにはメリーゴーランドが。びっくり。

で、さらに進むと古本市が広がっていた。

別の古本市を通して知りあったかたに、静マルの(第四回を来年やります)チラシをお願いした。書肆ハニカム堂さんは沼津の古本屋さん。週末のみ実店舗が開く。ときどきイベントに出ている。

twitter.com

チラシはそのまま一枚がとなりの古本屋まるちゃんさんにわたされ、ブースの柱にガムテでぺらりと貼られた。ありがたい。彼のブログは面白いらしい。
「ちゃんと本作らないと参加できないですか」
「なんなら紙っぺら一枚に印刷してもってくるだけでもいいじゃないですか」
とても主催者のコメントとは言えない雑な紹介をしてきた。

twitter.comハニカムさんのところで一冊、まるちゃんさんのところで一冊、本を買ってきた。まるちゃんさんのところに、ジャングルブックの原著(だと思うんだけど)があって、一瞬買おうかと思ったのだけど、5000円するので断念した。っていうか、現存したんだ……(という間抜けな感想)

その奥は雑貨とコーヒーショップのテントが並ぶ。

https://www.instagram.com/p/B4bgD4rAfZo/

コーヒーを買いました(このあと少しこぼした)

コーヒーと、っていうくらいなので、コーヒーのブースはたくさんあって迷った。しかも出遅れたからかだいぶ選択肢も少なめ……でもここのコーヒーはおいしかった。飲み口をななめにしすぎてこぼしちゃって悲しい。

写真にはないのだけれど、手作り家具屋さんがいらして、小さな棚とか折畳みのテーブルとか「それそんな(安い)値段で大丈夫なんですか」って値段で売られていた。車で行ってたらヤバかった。いや、すんでのところで買うのを我慢した。

横では素敵な歌声が聞こえた。土橋悠宇さん。東部で活動されているそうで(ハニカムさん情報)、聞きほれちゃうよね。音源どっかにないのかなあ。

freedomcrys2.wixsite.com

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ギターを持っているのが土橋悠宇さん。聞きほれる。

そして推しの絵描きさんが絵を描いていた。

https://www.instagram.com/p/B4bf8otAJgy/

絵を描いていました。がんばってー

www.instagram.com

山本かよこさん。小さなテントの中、テーブルをはさんで座って絵を描く。なんだか隠れ家みたい、って思ったら本人も「隠れ家なんですー」と笑顔で教えてくれた。僕は彼女のたたずまいと絵が好きだ。

そして小さな絵を買った。目が合った(?)のがクジラの絵だったので、それをお迎えした。「元気でやってくんだぞ」と送りだしてくれたそれは、家の自分の作業スペースのところの壁に飾った。

 

いろいろ満足して、お腹もすいたし、会場をあとにした。三嶋大社でも寄って帰ろうかな。その前にごはんを食べなくちゃ。

武蔵美の芸祭行った

学校見学も兼ねて行ってきた、武蔵美。まあ学費高くて、とてもじゃないけどやれないんだけど。

主に油絵の展示を中心に見てきた。わりとわかりやすそうな(ぱっと見てそれなりの感想が得られそうな)作品が多くて、自分みたいな絵心のないおじさんでも楽しめた。

で、わりと好きかなあって思ったものを羅列。これだけではないけど、本当にいくつかだけ。

 

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あと、ここにはないけど、MAUコンクールってのがあって、それに出品してた、背景画の人と、硬質な紙で作られたテーブルのベースのがよかった。

フリマもあって、アクセサリーが中心だったけど、時々小さいサイズの絵とか、zineとかあって、もっと現金持ってれば良かったなあ。写真をキャンバスに印刷したやつが良くて、どうしても欲しかったのでそれは買った。3種類あって、2つ買っても良かったのでは、と今でも思ってる。

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絵の描ける人になりたかった。衝動でも考えて描くにしても、言葉じゃどうしようもないことを表現できる人になれたら良かったなあ。

その時必要なのは、周囲からの褒めだと思う。心からの。僕は何にでもすごい、カッコいい、素敵っていうから、なんだか安っぽく聞こえるかもしれないけど、自分にないものを持ってる人はすごいと思う。なれなかったものになってる人はすごいと思う。

芸術だけで食っていけるわけではないけど、ないと心が荒む。癒す必要はない。荒んでいる、という表現を見て、荒んでいると自覚するだけでもいい。そのために芸術は必要だ。

幸せなものを見たときの幸せだという気持ちを、泣きそうになったときの気持ちを、自覚させてくれてそこにあればいい。

(どうしたらそれで食っていけるか、考えなくてはいけないけど。全てのものに価値があり、ただではないことを僕たちは自覚して理解しないといけない)

だから、というわけではないけど、前を向いていてほしいと思う。誰か特定の人に向けて言ってるわけではないけど、顔を上げてしっかり立って欲しいと思う。