空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

まつり

なんとなく思い立ってひとりで祭の中へ出ていった
肩がふれあうどころではない
ものすごい数のひとの中にうまくまぎれて
僕は境内へ進む
誰かにあったらどうしよう
こんなところであからさまな嫌悪感をだされても
ぐるぐると視線を動かす
誰(から)も見つからない それはそれで
さい銭を投げ手を合わせる
もういいよ 帰ろう
誰の邪魔にもならないようにふりかえり
隅によけようとする
目の前の人 僕を見る
ああ、ダメだ ごめんなさい
「なんだ来てたんだ 今から花火やろうと思うんだけど、くる?」
僕はなんて答えればいいんだろう
(今までの経験からすると、断わるのが正解)