空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

「summer camp vol.3」を読んだ

ジン太さん、なかばさん、晋太郎さんのサークル、の三冊目。で、僕の中では既に安心の安定感のサークルさん。
失礼を承知で書いちゃうと、今までで一番読みやすかった。話と、表現と、いろいろがカチッと上手いことはまって、短いお話ながら、ぐいぐい読むことができた。俺、こういうことができないから小説書きになれないんだよなぁ。
twitterでは「うう、泣ける。何故、とか聞かない」って書いたのだが、なんて説明していいのか、いまだにまとまらない。勝ち目のない恋のように思えたり、もう会えないかもしれなかったり(菊池桃子の曲のようだ)、まさに今生の別れになってしまったり、なんかこう、ぼくのこころのやらかい場所を締めつける(なんの歌だっけか)感じがしたのだ。夏の話なのに。
確か前回はこんなふうに書いてた。

たぶんそういう、距離のとり方とか、間合いとかそういうものにちょっと困ってる感じが今回はよかったのかもしれない。中学生くらいの頃って、いろいろうまくできないことばっかりだよね、と。

わりと自分の経験に則して読んでいたのだな。
今回は経験のないことが大半だったので(女子とすきな人取りあったことはないし、バンドもやったことない。ましてARの友達なんていない)、純粋に物語として読むことができたのだろう。なんていうか、青春てやつですよ。エバーグリーンな感じ。だからこそ、こう、前回とは違うところをぎゅう、とやられたんだと思う。