空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

さらにぐるぐる考えたこととか

おかげ様で二つ前のエントリはだいぶ多くの方に目に留めていただいて、たぶん賛否両論だと思う。あれからまだぐるぐると考えたのだが、結局自分の中でもまとまらず。

で、さらにまとまりなくぐるぐると考えるのだった。

あれはもちろん誰かを責める意図も、逆に絶讃する意図もない。むしろ誰がどういう意図で物書きをして文学フリマなり、コミティアなり、コミケでも、本の杜でもなんでもいいんだけど出るのか、そのことは別に自分の中ではあんまり問題ではない。

書くのが主目的でも、たくさんの人に読んでもらうのが主目的でも、たくさん売るのが主目的でもなんでもいいのだが、それは各人の腹の中に収めておくべきことであって、「自分はイベントで数捌くのが目的なんだ、お前だってそうだろう、だったら売れるものを書け」と強要するのってどうなの、と思ったのがそもそもなのであった。

もうだいぶ変質してしまったような気がしないでもないが文学フリマはそもそも「不良債権としての文学」が出発であるし、それを考えると「どうだ、文学だって売れるんだ」ってやりたいのかもしれないし、そういう考えに行き着くのもわからんでもない。だけど「自分が文学と信じているもの」という、ひどくぼんやりとしたくくりである以上、「売れてなんぼ」という人も「書けたから出る」という人もいて当然だし、それを他人に強要する筋合いはないでしょ、と思ったのだった。

とはいえ、いろんな人に目に留めてほしいという希望やどうやったら一般のひとの一般参加が増えるかという悩みがあって、そのために誰かがとった方策(ブース内イベントだったり、ガイドだったり、共催イベントだったり)があるわけで、それとそれぞれの参加者の思惑とどうバランスをとるのかな、と思いつつまたぐるぐるするのであった。

ま、共感されることはないと思いますが。

今まで参加したイベントを無理やり分けてみると、外に向かおうとしているのは文学フリマ、交流なんかがメインなのがポエケット、まだちょっと方向性が定まってないけれど文フリとは違う方向で育ってほしいなぁと思うのが本の杜かなぁって気がする。となると異種格闘技戦がないな。文学以外にも門戸を開いているのが銀座のzine展? それ以上は範囲が広過ぎてよくわからない。コミケコミティアはコミックのほうがメインだし(と思っている)。
文字ベースのイベントはまだ少ないみたいだから、本当はもっとたくさん出てきて、それぞれの傾向にあった活動が出来るようになればいいのにな。その上で、参加者のすべての希望願望欲望を内包して、それでもまだ外に向かって突き進むのが文学フリマであればいいと思うけれど。

その上で、自分の思うところは思うところとして、他人を尊重しつつ、やりたいことやってほしいよなぁ……っていうなんだか説教くさい言葉でシメたりするのだった。