空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

友だちキットとPepperと

ちょっと前に、友だちキットという設定で本を一冊(と半分)作ったことがある。

プラモデル屋みたいなところから友だちキットを手に入れて、自分で作るというヤツ。会話が出来て、自分で考えて、自分で動ける、そういう機能がある。最初のヤツは災害があってそこへ「友達を助けにいく」っていって出て行くところまで、もう一つは動かなくなったんだけど巡り巡って最初の持ち主と再会して、また動けるようになる。まあ、そんなわりと単純な話(というかなんでしょうね、掌編?)を書いたのだが。

ソフトバンクからPepperっていうロボットが発表されて。それって、自律して感情認識して、学習機能があって、なんだか友だちキットみたいだなあって勝手に思ったのだった。自分のはなんとなく二本足で歩くのを想定していたけれど、これは台座部分に車輪が付いていて、それで動くようになっているようです。

Pepperとは | ロボット | ソフトバンク

サイトを見てもらったほうが早いんだけども。僕は物事を要約するのが本当に苦手なので、見てきたことの要約も自作の解説もできないんですが(ダメじゃん)、まあ、そういうことなんじゃないんだろうかって思った。はてなブックマークのコメントはなかなか厳しくて(笑)、この人たちみんなロボット研究の人なのかなーって思ったり、いやいや要するに一言言いたいだけの外野だよなあって思ったりしたのだが、そういうなにか言いたくなるものを持っているってことなんだろう。

ちょっと横道にそれるんだけど、プリモプエルっていうおもちゃがあって、それはプリモ星からやってきた(人間にして)五歳くらいの子、っていう感じ らしいのだけど。大きめの着せ替えぬいぐるみみたいなので、お歳を召した方からわりと人気があるらしい。あと、本当に人間の形をした人形で簡単な受け答えができるものとか。そんなところからも友だちキットは発想を得ていたのだけれども、Pepperを見た時に「ああ、これだ、これ」って思うものがあったのだ。

今すぐにこれが大成功するかっていうとたぶんしないんだけど、もっと時間がたって、もっと安く手に入れられるようになって(Pepperくんは20万くらいだそうだ)、僕の話に出てくる子みたいに友だちがいない子が友だちとして迎えいれたり、一緒に生活するようになって、そこから広がって人間の友だちができたり一緒に成長していけるような存在になっていったら面白いなあって思ったのだった。

だからなに、っていわれるんだろうけれど、まあ、そんな感じ。