元々は嫌いではなかったのだ。
小さい頃、夏は浴衣着せてもらって祭りに行ったし、正月は着物を着せてもらったし。とは言え、そんなカッコをしているのは女子くらいだったので、当然オカマ呼ばわりされてからかわれることになり、サイズも合わなくなったのもあって着なくなった。「男のくせに」はろくでもない呪詛ですわ。
で、ときは流れて数年前。文フリ京都で着物を着せてもらえる企画があるのだけど、2回借りて着せてもらった。あれはいい。誰も何も言わないしなんなら褒めてくれるし、他にも着てる男子いっぱいいるし。
でもいちいち借りるのもなあ、って思って、機会があれば自前のが欲しいよね、と思っていて。ついでに言えば、書生さんぽい出で立ちなら難しいお作法も多少は回避できるはず。長襦袢とかなくてもいいんじゃないの?
やっぱ一回書生さんスタイルで文フリ出てみたいよなあ(トイレだけが心配
— 添嶋譲 (@literaryace) May 18, 2019
ベストのお兄さん(お父さん)スタイルでもカッコいいのに、和装でも似合いそうなのが。また作風にも合ってる気がして、なんかうらやましい!https://t.co/hNzQPcZVYc
— kash06(ジュスト) (@kash06) May 18, 2019
発端はこの辺りのツリー参照。で。
時は来た。横浜の古着屋さんに赴き、買ったのだ。着物。
秋冬物のアンサンブル(着物と羽織のセット)と、馬乗り袴(ガウチョパンツみたいな構造ですよ)。あとは、仮帯と角帯。
最初、紺色のを着せてもらったのだけれど、そこにいた全員の反応は「なんか普通……」そりゃあ確かに京都で借りて着せてもらったのは二回とも紺色だったけれども!
で、その次に着せてもらったのは茶系のアンサンブル。あれ、わりと似合う。これかなー。
次に同行した方は紺色のを着る。あ、似合う。いろいろ合わせる。
実際に着るとしたら、下着は冬なら長Tとタイツ(か股引)でいいし、長襦袢の代わりにスタンドカラーのシャツでいいらしい。夏ならヘンリーネックの長Tだけでいけるんじゃないかなー(雑な知識)。
履物は革靴かブーツでいいっすね。下駄持ってるけど、あれは夏物だしなー。
……というようなことを話しつつ、一旦退散してモスバーガーにて相談。でもまあ、それぞれ似合う色のを買うのが一番よね。ということで、戻って購入。
何度か着る練習をしているのだけれど、帯の結び方がどうしても雑になってしまうんだなあ。あと、腰の位置って自分が思うよりもちょっとだけ下のほうにある。相当気をつけないとバカボンになるんだ。男子、気をつけるんだ。
で、もっと難しいのは袴。紐の処理がどうしても上手くいかない。雑でもいいんだけど、その辺はちょっとだけぴしっと行きたいよね。……練習あるのみですね……。
とりあえず人に見せても恥ずかしくなくなったら、どこかにきて出かけるつもり。文フリあたりが一番の目標かなあ。家から着ていけばなんの問題もないので。
おまけ。
たとう紙は新しいのを購入。着物をしまっておく場所がないので、安価な桐の衣装ケースも買った。クローゼットがある家なら、着物キーパーってのがいいんじゃないかって思った。
シーズンが終わったら、ちゃんと一度クリーニングに出そうと思う。そういえば、伊勢丹の着物売り場の人に「その際はよろしく」って言われたよ。