空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

あの子とつきあいだしてから

あの子とつきあいだしてからうちの子が悪くなった、みたいな話はたぶん誰でも聞いたことのある話だと思う。

 

高校生くらいのころ、仲のいいグループのうちの何人かがタバコを吸い出した。いきったガキのすることなのだが、タイミング的に自分と話をするようになった頃からの話だから(もしかしたらもっと前からそうだったのかもしれないけど)、結果としてどうやら自分のせいにされていたらしい、という話をだいぶ後になってから聞いた。

心外ではあるのだけど、そもそも自分には関係のない話なので、そんなもん知ったことか、と聞き流していた。遊ぶときに自分だけ呼ばれなかったとかよくあったし、勝手に悪さしといて人のせいもなにもないだろう。

文理専攻に分かれたときに自分だけ違うコースになったのと、違うクラスになったタイミングで、自然と縁遠くなった。さらに悪いことをした奴もいるし、そんなに変わらない奴もいたし、だからといって自分が彼らの親からどう思われているかなんて別にどうでもよかったので、呼ばれれば行くし、自分からは誘わない、くらいの感じになった。

 

……というようなことを、家人が草彅氏の映画を見てきて話す中で思い出した。とても良い映画らしいが僕はいろいろがダメでたぶん見れないと思う。

あの頃の自分のことは、のほほんと誰かを信用してつきあっていたつもりがとんでもないもらい事故だったのかもしれない。あとでかなり距離を取るようにしたし(大学の友人に「ぜんぜん腹を割ってくれない!」って怒られたくらい)、根本的なところではいろいろ諦めている。だからって気を使われるのもおかしいし、そんなことにリソースを割かれるのは良くない。

 

結婚式の二次会に呼んでもらったことがある。誰とつきあっているとかそんなことは興味がなかったので当日まで相手のことを知らなかったのだけど、はたしてその人はおなじ中学で、なんなら僕のことを嫌っている人だった。まあ彼にはそんなことは関係ない。しあわせなオッケーだし。

同席した友人の中では比較的浮いていたが、同じように呼ばれた元担任の方が居心地が悪そうな顔をしていたので、あまり気にすることはなかったのかもしれない。

ただ、仕事帰りのヨレヨレのカッコで行かなくてよかったとは思う(閉店間際のジーンズショップで、ほぼ一式買ってその場で着替えて出た)。あの時のカッコ褒めてたよ、と当の友人から(パートナーがそう言ってたと)教えてもらった。失礼にあたらなかったのなら、よかった。

 

最終的に彼らとは疎遠になって、今はなにをしているかはよく知らない。その二次会のときだったか別の時だったかに、彼らが付き合っている人に僕を面白おかしく紹介していたらしく、初対面なのにひどく失礼な挨拶をされたことがあって、こいつらとはもう会うこともねーな、と思ったのは忘れないと思うけど。まあでもそんなことはどうでもいいのかもしれない。

(脈絡なく書いたので、筋が通ってなくても勘弁してほしい)