これだけの展示を見てきた。目次をリストに使うスタイル(笑)
- Perfume DISCO-GRAPHY 25年の軌跡と奇跡(at TOKYO NODE)
- Rhizomatiks Beyond Perception(at KOTARO NUKAGA)
- 稲葉友宏 「A STORY THAT YOU SEE」 (at YUKIKOMIZUTANI)
- 井上七海「魚は水を知らない|Fish don’t know they’re in water」(at KOTARO NUKAGA Three)
- 黒川良一「ANOMALIA」(at TSCA(Takuro Someya Contemporary Art))
またたくさん、と思われるかもしれないが、TOKYO NODEが虎ノ門ヒルズ、あとは全部天王洲の一ヶ所に固まっている。
Perfume DISCO-GRAPHY 25年の軌跡と奇跡(at TOKYO NODE)
体験型の展示なので(だからか)、インスタレーションが5つ(6つ?)と年表、思い出の品とグッズのTシャツ展示、あとは新曲のイメージセットというシンプルなもの。たぶん流し見したら30分ちょっとで見終わると思うんだけど、そこは全部一通り見ておきたい。
画面のここをみると他が見られないし、全部見るとしたら曲を何周もしないといけないという感じだから、ファン以外は「うーん……?」となるかもしれない。が、メディア芸術としてみるならば「技術すげー」って体感できる……と思う。
自分はひとりで行ったので、最後の新曲「IMA IMA IMA」のセットのコンソールくらいしかさわらなかったんだけど、マイク前に立ってみるとか光を操るのを見るのはとても楽しかった(友人と行きたかったなあ)。あと、ガチで踊れる人は楽しいかもね。
30分(もしかしたら25分?)に一度、edgeの映像が流れるんだけど、このために撮ったものらしく、演者の目線の移動*1がわかるのがいい。あと、撮られているときにここを見てるんだなーとか。
同じフロアとか8階の飲食スペースで提供される飲食物は予算があえば食べてみるといいと思う。普通に美味しかったです。
Rhizomatiks Beyond Perception(at KOTARO NUKAGA)
天王洲にあるTERRADA Art Complex II1階でやってる。AI生成アートについての展示……と思う。拒絶反応を示している人の気持ちもわからんでもないけど、これはもとになるソースも含めて制作、出自を示した上で生成させている。
展覧会だけど、研究成果の発表というふうにも見えたし、企業としてのプレゼンテーションというふうにも取れるんじゃないかなあ。
拒絶反応を示している他人にこそ見てほしい気もするけど、たぶんそういう人とは一生相いれないんだろう。荒々しい新しいなにかを手に入れて、手懐けて行くまでの過程を自分たちは今リアルタイムで見ているのかもしれないなって思った。
稲葉友宏 「A STORY THAT YOU SEE」 (at YUKIKOMIZUTANI)
この日いちばんかっこいいなあと想ってみた展示。Terrada Art Complex IIでやってる。タイトルはフライヤーに準じてます。
空間にワイヤーでドローイングをする、という感じらしい。なんか、なにもない空間からすうってワイヤーが延びてきて、それが塊になって形作る過程を切り取ったみたいって想ったのはそんなに間違いじゃないのかもしれない。
造形物の強さとか、マイナスの感情から自分をそれらが守ってくれそうな圧とかを感じた。
全部写真に撮ってきてしまったけど、これは実物を見てほしいなあ。
井上七海「魚は水を知らない|Fish don’t know they’re in water」(at KOTARO NUKAGA Three)
Terrada Art Complex Iの三階でやってる。空白と秩序と静けさ。
製図用の方眼紙みたいに縦横に線が引かれているもの、何色もの糸がキャンバスを行ったり来たりして縦横斜めのグリッドを形成しているもの、細かいビーズが連なってキャンバスの周囲にぐるりと線を描いているもの。シンプルだけどなにも寄せ付けない感じ。インスタにも書いたけど、これ、なんかを言おうとしちゃいけないんだろうなあ。
そこにあって、違和感を覚えずにずっとそこにいて、でも確実に空間に影響を与えている感じ。
黒川良一「ANOMALIA」(at TSCA(Takuro Someya Contemporary Art))
これもTerrada Art Complex Iの三階。どこかで見たことある感じだなと思ったら、KAMU KANAZAWAで見たんだった。
これ。
あの時はこれひとつだけのインスタレーションだったんだけど、今回はインストレーションと平面作品。音と映像のインスタレーションはやっぱかっこいいな。平面作品は細胞のような、墨流しのような、うごめく感じが強い。ここのところ、ずっと見ていられるよなあっていうアート作品を観ることが多いんだけど、この人のもそうで、インスタレーション作品はずっと見ていたいと思った。
*1:身体を向く方向に目がいくとか、ステップの先を見てるとか