空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

森へ行く日

箱根彫刻の森美術館に行った。


舟越桂「森へ行く日」展。

音はあるのに静かな空間。ないように見えて、ある「喜怒哀楽」、ユーモアとか。静謐、と家人は言っていたが、その通りだと思う。

亡くなる直前まで病床でティッシュの箱の裏に絵を描き、ヨーグルトの容器を台にして飾れるようにしたのを作っていたそうだ。

そこに描かれていた風景、これ、どこなんだろうな。

写真NGだったのでただただ見るしかなかったのだけど、一つの木から作ってあるのに皮膚は皮膚だし、布は布だし、それぞれに見えるって本当はすごいことなのだよなあ、となにか当たり前のことを思った。

館内に流れていたインタビュー映像で「目はわざと外斜視気味にいれてある」という言葉を聞く。目が合いそうで合わないのはそういうことかららしい。いつも何か考えているように見えるのはだからなのだろう。