空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

【2024年12月新刊】文芸コンピレーションinput selector ISSUE:Early 2025

文学フリマ東京39/京都9あわせの新刊です。

はっきり言ってしまうとこれは「ぼくのかんがえるさいきょうのアンソロジー」です。

裏テーマ的には「あの頃の文フリのメインストリーム的コンピレーション」なのかもしれません。

執筆者紹介(敬称略)

  • 伊藤なむあひ『ルミミのおはなし小や』
    並行移動するみたいにここに来た私。お話しする私。冒険する私。 ぐるりと回った何周目かの、でも立ち位置は高いところにいる、懐かしくて勇ましいはなし。
  • 伊藤祐弥『いいいいい』
    友達の行動、どうでもいい情報、モテる先輩(と話したりして)、見つけた日記、自分に関係あるようなないような、繰り返し、繰り返す毎日。でもたぶん少しずつ変化してる
  • オカワダアキナ「仮校舎」
    なぜそんなことを言ったか、言わなかったのか、したのか、しなかったのか、わかっている、わかっていない。何もかも。 二人称文学というのがあって、たぶんこれは代表である。自分と他者の熱量、不安定さ、距離感の違い。
  • 唐橋史「敏行朝臣冥界行」
    宇治拾遺物語』の「敏行朝臣の事」を下敷きに、互いの正体を知らないまま入れ替わった「少将」と「鈴鹿丸」の奇妙な冒険
  • 栗山真太朗「化かす」
    中野サンモール商店街でパフォーマンスをして日銭を稼いでいる手品師がろくでもない目に遭う話
  • 瑞穂はじめ「渋谷心中」
    1930年(昭和5年)、渋谷の映画館、活動写真、活弁士。トーキーが始まる直前のエンタメミステリー
  • 三築未衣子「あの子の櫛」
    銘仙を着る少女たち。別れる道、大人になるときに初めて気づくこと。そこに置いていくものの美しさ
  • 添嶋譲「棄てる」
    「してもよい」はいつしか「しなければならない」に変わってしまった。棄てに行くのは自分の父親。

そして、別刷で解説冊子がつきます。担当はマツさん。20ページにも及ぶボリュームで、一つずつ作品を読み解いており、解説を読んでから本誌に戻るとさらに楽しめる内容となっております。

12/1より販売ぶんは別冊解説後送についての案内が添付されているので、お手数ですが配送先のお手続きをお願いします。

当然ですが、いただいた情報は発送にのみ使用し、発送・発送の連絡後は速やかに破棄いたします。

1/19の文学フリマ京都9以降は同梱予定です。

少々前倒しできまして、1/5開催のもじのイチから別冊同梱になります(もし2刷があれば、全部まとめて一冊にします)

今回は自分が読みたい、これ一冊に入ってたらたまらんすごい、という方に(半ば無理をして)執筆していただきました。

公募の最終に残ったり、大きなムーブメントを起こしたかた(と言っても過言ではないでしょう)がた。なんかこんなおっさんのために書いていただいてほんと嬉しい。

で、この中に自分の書いたもの入れるのかどうするのか問題をずっと抱えてたんですけど*1、自分に対する最後の落とし前をつけるつもりで書きました*2

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書誌情報

「文芸コンピレーション input selector」ISSUE:Early2025

B6版 198ページ+別冊解説20ページ 1500円

通販: https://kotoba-kobo.square.site/product/input-selector-issue-early-2025/25


現金振込でご購入希望やリーフレットについてのお問い合わせはこちらよりお願いします:

https://literary-ace.littlestar.jp/contacts


*1:どうしても自分の書いたものには客観的にはなれない

*2:「え、それってどうなん?」て話なんだけど、元々文学フリマには「物書きになりたかった自分に落とし前をつける」という目的があったんですね。で、一回それは自分の中でそれなりに納得の行く結末を迎えたんですけど、どこかのタイミングからphase2に入ってしまったわけで、そうなるとまたどこかで納得できる結果を作らないといけない。ああ、すげーめんどくさいな自分、ってなってるのでしたよ