空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

岡崎乾二郎他を東京で観賞した

先週と今週でいくつか見てきた。

 

岡崎乾二郎展「而今而後」(東京都現代美術館

日曜美術館かなんかで見て、美術手帖とTokyo Art Beatで見て、見ておいたほうが良いなって思ったので見てきた。昔の洋裁雑誌の付録の型紙からピックアップした線を再構成したドローイングとか、それを元にしていくつも作った立体、アクリル絵の具で書かれた抽象画、粘土での立体(とそれを元にスキャンして3Dプリンタで出力されたもの)。くりかえしなんだけどちょっとずつ違う。色とか構成とか方向とか。

よくわからないけどよくわからないからずっと見てしまう。抽象画の中に具象を探してしまう。そういう感じだった。

脳梗塞かなんかをやって、リハビリとして絵を描き続けていたそうなんだが、だんだんちゃんとした絵になっていくのがすごいと思った。リハビリするもんなんだな。

図録は高かったけど(期間中は1100円引きだった)サイン入りだし買ってしまった。

 

藤田嗣治展 絵画と写真(東京ステーションギャラリー

なんだかんだ好きなんだよな。レオナール藤田。絵もかくし、写真も撮る。自らモデルにもなる。いろんな写真家が被写体として取っていて、スタイルもポーズも決めているところがなんともすごいというか、セルフプロデュース力だよなあ、と思いつつ見ている。

有名な都市のハレの部分じゃなくてケの部分に焦点を当てているところが好きなのかもしれない。なんでもないようなところをなにかあるように見せる。写真を撮ってその被写体のあれこれを絵画上で組み合わせる(こっちの写真の人と、この写真のこの人と、別の写真の顔とまた別の写真の衣装を組み合わせてひとりに仕立てる、みたいなことをしている)そういうモンタージュみたいなことをしていたりする。立体的ではないけど、そういうものとしてみれば成立する不思議さ。

 

「体を成す からだをなす– FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展(銀座メゾンエルメス

現代アートをセレクトして展示していたけれど、なんというか、最近の情勢のことをちょっと思ったりして、作られたのはここ最近のものばかりではないけれど、ちゃんと言いたいことはずっと伝え続けていかないといけないんだなってぼんやり思った。

会場はエルメスだけど、べつに気取った格好でいく必要もないし、係の他人もみんな親切だよ。

 

スヌーピーは今日も語る。(銀座ソニーパーク)

本当は観るつもりなかったんだけど、見た。何人かの有名人がキュレーターとしてピーナツコミックをセレクトしてコメントしていたり、それからインスパイアされてインスタレーションをしていたり。よくできているものもあるし、まあこんなもんよなってのもあるし、それはそれなんだけど、ピーナツコミックをオマージュとしてうまく調理している人のは面白く見られた。でもラランドニシダの小説王に対するツッコミは別枠で面白かった(笑)。さすがやんな。

で、買うつもりもなかったんだけど、Tシャツを買う。気にいったからいいや。

 

パウル・クレー展(静岡市美術館)

クレー単独の、ではなくてクレーにまつわる歴史とその関連人物の展示。単体の作品だけみたいという向きにはあんまり向いてないかもしれない。ひとつの作品だけ貸与期間が終わったのか、作品を写真に撮ったのがパネルになってかざられていたのは残念だけど、他はまあ、良かった。シュルレアリズムとかダダイズムのあたりが好きかなあ。抽象画はただ眺めていても「きれいだなー」「おもろいなー」で終わっちゃうんだけど、そこにあるなにかが見えるととたんに面白くなる、不思議だな。でもそれがわかるまで頭をフル回転させないといけない。ま、それはそれですが。

 

またいろいろ見に行かないとなって思った。小説以外のインプットも必要なんよな。