本日の主目的は豊洲PITであった「70号室の住人LIVE!!!! 〜チョコレイト・ポテトサラダ〜」ZAZEN BOYSとPerfumeの対バン。遠山校長ありがとうありがとう。
- 真田将太朗「POINT OF VIEW」
- 少女 「Strawberry Nihilism」
- 武内雄大 「無視」
- 九千房政光「祈りのゆくえ」展
- アン・サンス「Hollyeora(Be Spellbound)」
- 菅木志雄 展(小山登美夫ギャラリー天王洲)
- 惑星のように見る(ANOMALY)
- ラファエル・ローゼンダール|Details
- 熊三有「無名火 Unnamed Flame」
- 渡辺おさむ 山口県芸術文化振興奨励賞受賞記念展「甘美の系譜」
- 月乃カエル個展「Toy Box Memories」
- 上田暁子「Fishing as a Mole Does – Until Stone Becomes Water –『もぐらのように釣りをする – 石が水になるまで –』」
- 松本セイジ LIFE(YUKIKOMIZUTANI)
- 70号室の住人LIVE!!!! 〜チョコレイト・ポテトサラダ〜
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ってもそれは夕方からなんでそれまではいろいろと見てまわった。まずはGINZA SIX。蔦屋書店でやってる展示を。
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真田将太朗「POINT OF VIEW」
何回か見ているのだけど、今回のはよかった。会場でかかっている音楽も含めて、コンセプトアルバムを見ているような感じ。それぞれの場所のイメージで作品が描かれている。よく見ると建物のシルエットみたいなものも見えるような気がする。ここはこういう色なんだなあと思って見ていた。永田町が白っぽいのは国会議事堂のイメージなんだろうか、と今になって思うけど、あんな真っ黒なイメージのところに白っぽい色を持ってくるなんて逆説的で面白いなって最初思った。あと金色っぽいのがあるのは金絡みのこともあるのだろうか。
少女 「Strawberry Nihilism」
少女(SONYO)というかたの展示。甘くて残酷な世界。プロフィールを確認したら、もしかしたら藝大の卒展で見たことがあったかもしれない。「かわいいだけじゃダメ」なんだよなあって思った。
武内雄大 「無視」
Twitterで見かけて、そこからなんとなく気になっている画家。上野の森美術館でも見たと思う。リアルだけど不思議。意識して無意識の目線を探しているような感じ。
九千房政光「祈りのゆくえ」展
学校の先生をしつつ仏像を作っている……だそうだ。知ってる仏像と違う。なんだろう。西洋とか他の文化をぐるりとひとなめして来たというか、洋行帰りというか……。
いわゆる仏像ではなくて現代アートとしての(モチーフが)仏像ってことなんかなあ。
アン・サンス「Hollyeora(Be Spellbound)」
韓国のタイポグラフィーのデザイナーさんだそう。阿吽みたいだと思ったら
ハングルと仮名を融合させた本シリーズの新作は、ひらがなの最初の「あ」と、ハングルの基本子音の最後「ㅎ」(ヒウッ)を組み合わせることで、始まりと終わりを表現しています。
だそうで、阿吽で合ってるのかもと思った。「ㅎ」が何度も何度も出てくる。もうやめろって言わんばかりに。
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このあとはライブに同行する三号氏*1に連れだってTERRADA ART COMPLEXへ。
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菅木志雄 展(小山登美夫ギャラリー天王洲)
もの派、なんだそうだ。あとから確認して「なんだ」って思ったんだけど、好きな気がするんだけどその理由がわからない感じ。インスタレーションぽいものと映像の展示とか。
惑星のように見る(ANOMALY)
グループ展。斎藤玲児さんの映像作品がよかったなあ。
日常的に撮影した膨大な写真や動画を素材に、ナラティヴ(物語性)の発生に抗い、カット間の連続性や関連性を意図的に拒む編集により、独特なモンタージュを生み出す映像作品を制作しています。また、被写体を極端にクローズアップすることで、意味の構造を揺るがし、無効化させる手法も特徴的です。
無意味化させたものに意味を見出そうとするのはいつも見る側なんだなって。
ラファエル・ローゼンダール|Details
こういう抽象画に意味を探す癖をやめたいのだけど、でもなんだろうなあ。普段はインスタレーション作品とかのひと、らしい。
淡い色にきっちり境界のある色を置いている。封筒に見えたり、山に見えたり、プールの中に見えたり。三号氏の解説を聞きつつ、この人こういう作品を書くのが楽しくてしかたないんだろうとすら思った。
熊三有「無名火 Unnamed Flame」
中国出身のひとの日本での初個展。hip-hopに影響を受けて制作してるんだそうだ。反骨精神というかパンクだよなあ。抗うなにか。色が特徴的だなって思ったら、係の方に「中国出身の作家さん」と聞いたのだった。なるほど。
渡辺おさむ 山口県芸術文化振興奨励賞受賞記念展「甘美の系譜」
gallery-ug.comスイートな世界だった。というか、ひとつひとつがものすごく細かいデコレーションみたいな作品で、お菓子みたいなチャームを作ろう、ってときどき見かけるじゃないですか、あれを極めるとこうなるんだなって。マジですごかった。
月乃カエル個展「Toy Box Memories」
www.instagram.comなんかすごかった。レジンで閉じこめたデジタルアートのミルフィーユ。46で作り始めて、56で専業作家になったんだそうだ。ポップアートすぎる。
上田暁子「Fishing as a Mole Does – Until Stone Becomes Water –『もぐらのように釣りをする – 石が水になるまで –』」
kotaronukaga.com正直にいうとTERRADA ART COMPLEXにあるギャラリーってものすごくトリッキーだと思うんですよ。ハイブランドとそれの実験的セカンドラインみたいなイメージ。でこの展示はものすごく正統派だと思う。静謐な会場で、大作の前に立ってじっくり見て考えるのが正統派の観賞のしかた、みたいな。
なんだかんだこういうのが好きなんだなあってみながら思った。
松本セイジ LIFE(YUKIKOMIZUTANI)
yukikomizutani.comポップでキャッチーでかわいくて楽しい世界。シンプルだけどきっと誰も真似できないバランスなんだろうなあって思った。ちいさい子に見せたいアート。インタラクティヴな展示もあったし。物販がふつうにあって、もちろん作品も変えるんだけど、ステッカーとかそういうのだったら買えるかもってなるのがいいな。
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で、やっと豊洲PIT。着いたのは17時半くらいだったのだけどまだ自分の整理番号は入場前でむしろよかったかもしれない。
70号室の住人LIVE!!!! 〜チョコレイト・ポテトサラダ〜
s.mxtv.jpTVerくらいしか見る手段がないんだけど、校長ごめん、どうにかして見るようにします。(笑)
先攻はZAZEN BOYS。スタジオ音源よりもライブのほうが超かっこいいと思っていて、やっぱそうだった。めっちゃかっこよかった。ノリノリで聴くっていうよりはじっくりビートに身体をまかせて聞くのがいいのかな。
後攻はPerfume。まあいつも通り。PTAのコーナーは「ポテトサラダ」にフリがついていた(大笑)。ZAZENのファンの皆さんは大丈夫だっただろうか?
その後トークパート。向井秀徳が相変わらずでかしゆかさんが若干引いていたのが面白かった。あ〜ちゃんは構わず突っ込んでいくからびっくりするけど。のっちは観客と同じようなノリで楽しんでいたよ。
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久しぶりの三時間コースでちょっと疲れたけど楽しかったです。短い夏休みを満喫できた一日でした。
*1:ときどき出てくるのでご存知の方も居るかも知れないがあらためて書くと、現在美術系大学に通っている僕の一番下の子