空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

文学フリマ金沢と一箱古本市ありがとうございました

好きな場所があって、そこでなにをするのが一番好きかと考えたときに「ぼんやりすること」だったりするのではないだろうか、ということに行き着いたりする。

売り買いが伴うイベントだとそれじゃ困るのだけど、なんとなくぼんやりしてるだけのほうが気が楽だったりする。

小学校の頃、先生にできた作文を見せに言って、読む顔がだんだん渋いのに変わっていくのを目の前で見る。明らかにダメなんだけど自分ではそれがわからない。わからないけどダメなのはわかって、でももう提出期限も過ぎてるからしかたなくOKになってたりする。

……というようなことを、イベントのたびに経験しているような気がして、じゃあ別に出なくてもいいじゃん、てなるのだけど、あの場にいてぼんやりするのが好きだから行くのだろうと思う。堂々めぐり。

 

文学フリマ金沢

文学フリマ金沢は委託で出た。実家があるからそこまで行ってもいいのだろうけど、いかんせん距離がね。

今回は二種類だして、一冊は去年の秋に作ったもの、もう一冊はもう何年も前に作ったもの。委託はセールストークができないので純粋に本の価値だけで買ってもらう感じだと思う。POPもつけられないしね。

なので、あまり期待はしてなかったのだけど、1/3くらいは売れたらしい。ありがとうございます。楽しんでいただけたら僕もうれしいなあ。

日曜日にイベントがあって、月曜日の午前中にはもう荷物が届いていた。実際受け取ったのは夜だけど。処理早いなあ。

 

しずおか一箱古本市

古本市は行ったことがあっても出たことは当然なくて、でも今回は静岡文学マルシェの宣伝も兼ねて出たいと思ったので、出た。

売れてもいい本と、自分で作った本と、チラシ。他の人よりは少ない感じだったと思う。家人にも少し提供してもらった。

初めて外で売ったので勝手がわからなかったけど、見よう見まねで並べ、いつもの何倍もコミュ力を発揮してみた。あんまり売れなかったけど、それは想定の範囲内で、イベントの宣伝はできたような気がする。

もうすでにできているコミュニティに入っていくのは久しぶりだった。辛うじて人づてで認識しててくれたから良かったのかもしれない。本が好きな人は悪い人はいない。と思う。

面白かったのは穂村弘が好きな人と、全くわからないという人が続けて来たこと。たぶん読む人は読むけど読まない人は全く読まないジャンルの最たるものだったのかもしれない。ご婦人が同人誌を見て「私こういうの大好きなの。ふふっ」とかなんとか買って行ってくれた。まだ裾野は広がると思った。

懇親会にも出た。いつもはもっと所在無げになるのだけど、なんかがんばった。小さい書店/古書店ミステリーツアーの話になった。たんに行きましょう、では実現しないから日を最初に決めるんですよ、と僕が言って「最悪どこ行くかは当日でもいいんだし」と続けたら「ミステリーツアー!」となったのだった。実現するといいのだけど。

 

自分が参加するイベントはとりあえずこれで終わりなので、あとは自分がやるイベント。もうすこしなので頑張ろうと思う。みんな遊びに来てね。