声をかけようとして見えた先に君と知らない男のつながった手があった。 思わず出た声に君が気づき慌てたように離れる。その意味がまだ把握できなくて固まったままの僕に向かって君がなにか言っているのだけはわかる。ただその言葉の意味がわからない。 僕の…
だらだらと続く坂を自転車に引きずられるように降りていく 退屈な毎日はまだしばらく続く 「テンション低いじゃん」 肩をはたいて追い越していく君は いつも笑っているようで バスを待つほんの一瞬 曇らせる顔を見たのは きっと僕だけだと思う (思い上がりな…
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