空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

本の杜3に行ってきた(あるいは入場料500円の価値について)

川崎市産業振興会館で行われた、「本の杜3」に行ってきた。

サークル入場時間を少しすぎた辺りに会場につき、中に入る。全体的にのんびりしている。文学フリマのときのような殺気立った感じがいっさいない(笑)。いつもと違い、最小の装備で行ったので、布を敷き、本を平積みにし、POPをつけて、iPadをサイン代わりにしておしまい。今度からこれでいいんじゃないか。

一日なにをしてたかと言って、ほとんどサークル間交流だった。隣のブースの方と話をし、卒都婆をながめ、ホエールウォッチングをし、なかなか縁のなかった方と話をし。そういう意味ではなかなかの収穫であった。

この本の杜、まだ発展途上のイベントで、参加サークル数も一般参加者も多くはない。というか少ない。くりかえしになるが、文学フリマのときのような殺気立った感じがいっさいない。撤退戦という声もあるが、むしろ休日に地方の郊外の駐車場でやっているフリーマーケットのようだった。

ブースまで来てくださった方から「こういうイベントに参加してみたいがハードルが高くないか心配で」という話をうかがう。物書きは周りに同好の士が少ない(つかみんな黙ってるからわかんない)。ので、 こういうところがサークル間交流であるとか、なにかしらのとっかかりになればいいんじゃないかなぁと思った。

見本誌は当日売りのものを全部出すようにいわれていたので、こちらからは持っていった種類は抑えた。見本誌コーナーは今までの見本誌が全部あるので、いちばんの見どころかも知れない。どなたかが言っていたが、読書会があってもおもしろいのかな。
なんならワークショップみたいなのやっても面白いかもとか。原稿だけ用意してもらって、その場でコピー本を作る、なんてどうだろう。体裁だけ前もって整えときゃなんとかならんか。誰が先導するかとかはまた考えないとだけども。

休憩コーナーに喫茶「本の杜」的な装備があったが、面白い試みだけどやりすぎるとただの漫画喫茶みたいだし、難しい。あれ、形だけでも有料にしたらいいのに。貯金箱に10円玉を入れる程度の。漫画喫茶状態からは脱出できないかな。それとお菓子はいらないよね。お菓子つまんだ手で見本誌読むのはちょっと。

今回は売上的にはあまり。初参加だったので、もの珍しさで買っていただけたのかな。ただ「限定のを」って指定してくださったりもしたので、これはこれで有効かもしれん。小規模イベントごとに限定のコピー本を作るのはまたやります。

おそらく次出ても現状のままが続くなら売上的には期待できないでしょう。それが各自の宣伝にかかっているのか、主催側の宣伝にかかっているのか、わからない。もし集客を増やしたいなら、主催側にはもっと前もっていろいろがんばってほしいし、僕らは僕らで各自が見つけたよさを伝えていくしかないんじゃないだろうか。

常々「入場料を払ってしかもその中で金を使わないといけないなんて!」というのはハードルが高いんだと思っている。文学フリマは入場料がないから見た目のハードルが低い(実際に中に入りやすいかどうかは別だけど)。本の杜に限らず、同人誌即売会はたいてい入場するのに一人いくらかを払う(よね?)。入場料を出すだけの価値があるかどうかを考えないといけない。主催側は入れ物としての価値を。僕たちは入場料を払ったひとに「本のお金プラス入場料を出してよかった」と思ってもらえるようなものを書かないといけない。

さて。本の杜4は蒲田だそうです。以前文学フリマで使用していた場所。もう準備は始まっている(主催者が自覚してるかどうかはともかく)。次はこれを見ているあなたにも会いたいです。

 

(追記:恥ずかしながら言葉の意味を取り違えていました。なので、一部言葉を修正しました。敷居とハードルじゃ全然違うじゃんね)