まさかあんな雨が降ると思わなかったんだよ。
……とは実は思ってなくて、この時期ならどこかでこういうことあるよなあって思ってたらこのタイミングだった、という感じ。
9/5の午前中から昼過ぎくらいに台風が直撃しそう、という予報を見て、家人から連絡、相談して4日の仕事終わりにそのまま移動することにした*1。わりとギリギリでも安いビジホはなくはないのな。
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9/5
朝イチでトロンボーン科アンサンブルを聴く。家人は初めて行った藝祭で聴きたいと思っていたそうだが、この時も台風で新幹線が止まるということもありギリギリのタイミングで泣く泣く帰宅したらしい*2。
で、数年を経てようやく聴けたわけだ。自分は楽器も演奏も全くわからないので、ただただ感動していただけだった。チケットよく取れたな。
そのあとは、藝祭公式の発表に従いつつ、見られる展示を見ていた。彫刻棟と絵画棟。主に彫刻、油画、日本画。油画専攻の人たちのインスタレーションを見ていると年々その意図がわからなくなっている。確実に自分は老いていっている。アンテナを広げようとすると手が届かない。
金管8重奏のバッハを聴く。当たり前なんだがものすごくうまくて、この人たちはみんなずっと努力してきたんだろう……という気持ちで見ていた。
雨で模擬店が途中で中止になっていたが、食べた角煮丼と水餃子は美味かった。
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9/6
前日とは異なり良い天気。残りの展示を見る。アートマーケットも。藝大カードゲーム(ver.2)が手に入って嬉しい。スタートデッキを購入したが、実はブースターパックのほうが本番では……? となった*3。
映像化の展示、今年はわりとちゃんと見ているのだけど、予備知識のいるもの(それはたぶん作者のバックグラウンドとかそういう類のもの)、なくても大丈夫そうな作品いろいろある。もちろんすべて考えれば考えただけの解釈はある。
ステージ演奏もいくつか聞いた(聞こえたものも含む)。ブルハのコピーバンドの音が聞こえてくるとここはどこにでもある大学なんだなと思う。
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今年はほとんど写真を撮らなかった。見返すことはないのではないかと思ったからだ*4。幸いにしてアートウォッチャーの投稿がたくさん上がっているのでそれをブックマークしたりいいねしたりしつつ、本人を探すということをしてみた。この世界が、彼らにとって自分のしたいことが長くできる環境であればいいと思う。わりと切実に。
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現在進行形の良い芸術をたくさん見ると、そのどれもできない自分のことを恥ずかしく思う。絵も描けない(なんせ図工2の実績だ)、楽器もできない(楽譜も読めないし、何をしても下手なのだ)。
文章は誰でも書ける。それは誇ることではないとずっと思っている。貶されることはあっても褒められることはほとんどない*5。もちろんイベントに出るときはそんなこと言わないけど。
調子に乗りそうになるときの自省のタイミングがこれなんだと思う。なにしたってダメなんだからがんばんなさいよ、自分*6。
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また来年。