空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

「うるう」を見てきた

先日、小林賢太郎氏のKKP「うるう」を見てきた。で。なんか、あらすじを書こうとすると本質まで立ち入らないといけないので、うまくかけない(そもそもあらすじを書くのはとても下手)。

初めて舞台を見てきたのだけれど、それが氏のものでよかったなぁと思う。もうちょっと笑えるのかなーと思ったけど、でもどこかで予想してたとおり、ちょっとだけ悲しい、お話だった。小林賢太郎TV2みたいな感じ。

なんかこう、いま自分がぽろぽろと書いているものに近いような気がして、でももちろんあんな素敵で悲しい、でもちゃんと希望もありそうな話なんか書けるわけもないので、いいなぁ、うらやましいなぁ、と思いながら見ていたのだった。

さみしがり屋のくせにあまりにも「人と違う」ある理由の所為で人と交わらないことを選ぶしかなくて、でも突然の訪問者は無邪気な子どもで。離れようとするんだけど、どんどん仲良くなっちゃって。本当のことは言っても諭してもわからないだろうけど、でもいつかはわかってもらわないと、いけない。最後の真実の告白のシーンは本当に本当に悲しくて主人公の言葉に諭されている子どものような気分で見ていたら涙が止まらなかった。

本当の本当のラストシーンは、そうなるってわかってても「ずっと待ってたんだよ」「会いに来たよ」って感じで。ああ、もう、なんかどんな言葉もムダというか余計な気がする。説明が下手なだけか。伏線の回収ってこうやるんだ、って思った。全部きれいに回収されてた。

でも、誰かがどこかのブログで書いていたような気がするけれど、やっぱりいつかは別れがまた来るのに、どうするんだろう、って思った。それを受け止めることができるんだろうか。それでも友達になれるんだろうか。心配になった。でも。「同じ」になったふたりはきっとそんなことは関係なしに再開を喜ぶんだろう。たぶんだけど。

映像作品にならないかなぁ。DVD。もう一回みたい。一人で見てちゃんと泣きたい。で、ちゃんと笑って最後を見届けたい。