空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

赤チン

赤チン(マーキュロクロム液)の製造が今年で終わったそうだ。 

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小学校のころ、川を遡るという探検じみたことを授業でやったのだが、途中で(主に自分の運動能力的な問題で)進めなくなり、先に学校からに戻った。相当馬鹿にされた気がするが、それはそれとして。

川から上がって草むらを道に上がったところ、何かにかぶれたらしく、脚がひどいことになっていた。学校に戻って保健室に行き、そこを見せると、なんか塗っとくかくらいの感じで赤チンを塗られた。そういう時代だった。

 

家に帰ったらさらに悪化してた。薬塗って悪化するってあるんだな。もしかしたら草でかぶれたのが悪くなっただけかもしれないけど。ひどく膿んでしまってどうしようもない見た目になったのだけれど、大人はわりと冷静で(というか子どもの自分には無責任に「大丈夫」と言われてちっとも大丈夫でないということに絶望していたのだった)、周りの同級生たちは気持ち悪いだのなんとかという病気*1だの好きなことを言って当然のように僕のことを避けていたのだった。そりゃそうだろう。

それ以来、赤チンはかぶれるのでやめてくださいとケガをするたびに言ったのだった。カルテに書いてくれた医者もいたけれど、ほとんどは「ああそう」と笑うだけだった。

 

……とまあ、そんな昔話を思い出したのだった。今は乾かさないほうが早く治るという考えらしくて、赤チンとか粉っぽい黄色いやつ(アクリノールかホルム散か)をつけることもしなくなった。もうずいぶんそんなものも見なくなったし、薬局でもそうだったからとうにないと思っていたのだった。

 

*1:はっきり言われたけどここには書きたくない