空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

着物でお出かけ大作戦

朝から古本市に出かけるということで、準備をしていた。僕は書生スタイル(茶の長着に茶の馬乗袴)で、家人は黒地の着物に半幅帯で。

家人は一人で着るのがまだ不慣れらしく、四苦八苦しながら着ていた。お端折りとかどうしていいかわからないので手伝うわけにもいかず、ただ見守るだけのわたくし。自分は10ヶ月ぶりの袴だったので、やり方をすっかり忘れて結局適当な結び方になってしまった。

 

二人して着物を着て出かけるのはこれが初めてだ。冠婚葬祭は家人が着せてもらった程度だったし。

そもそも家人が着物を着ると言うようになったのは、共通の趣味があるといいのではということ、もう一つは僕が着物を着て出るのを躊躇うことがあり(一人で何やってんだろと思うことがあるのだ)、だったら二人でなら着て出られるでしょという意味もあったようだ。

この日は午後に別件で用があり、古本市も見るのであればせっかくだから着物で出かけたい(ふたりして)、という話に前々からなっていた。

 

行く先々でたぶん100回くらいは「今日はどうされたんですか」と聞かれたと思う。そりゃそうだ。「ここ(=古本市)に来るのに、せっかくだから着ようって」と答えた。ジャージにするか、スーツにするか、着物にするかくらいの選択。子どもはいつもの外出着だったが、なんとなく3人でいいオーラが出ていたらしい(笑)。

途中、古本のブースの隣に袋小物を置いている女性のブースがあった。目を引いたのは印伝の信玄袋*1。赤い点の模様が素敵だ。もう一つ、青みがかった緑のミンサー織りの袋。いいっすねえ、これ素敵、なんて言ってたら着物含めベタ褒めされ(商売上手)、200円という値段もあり、即買いしてしまった。

買った古本も順調に増え、なかなかの釣果。和小物の店で半衿も入手(これは後日、半衿付けを習う時に使った)。

 

途中別行動もあったが*2、再合流して私鉄の駅ビルに飾られたクリスマスツリーのところで子どもに写真を撮ってもらった。

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顔は勘弁ね。かなり歩いたのでヨレヨレしているが、まあ満足。また着物で出かけたいと思った。

 

(後日聞いた話だが、着物を着ている人は何人かいたらしい。で、古本市を回っていた中で「袴の人がいた!」と透佳さんで話してる方がいたそうで、「どんな人だろうね」と思っていたら僕だったというオチもあり。まあでも概ね褒めていただいた。恐縮です。褒めは大事だと思った(笑) 精進します)

*1:たぶん合成皮革なのだろう、中が経年劣化でぼろぼろしてきたのはしかたない

*2:すれ違った知らない子どもに「今の人着物着てた!」と言われた。炭治郎とかでなくてごめんよ