ひとりで国立新美術館に行ってきた。本当は誰かと行っても良いのではないかと思ったけど、そんな簡単に話に乗れるほど暇な人はいないわけで。
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「ダミアン・ハースト 桜展」を見てきた。事前に人から聞いていた話が「ホルマリン漬けの牛」とかまあそんな話ばかりだったのでなんで急に桜なんか描こうと思ったんだろう、くらいの感じだった。桜の下に死体、というネタは万国共通なのかしら、とも。
順番に絵を見ていって、1番奥に少し前に受けたインタビュー動画を流していたので、それを見てまたもう一度絵を見て会場を出る、そんな流れ。
動画はネタバレとも言えるので、できたら絵を見てから動画を見てほしい気もする(なんとなく見方が変わる)。
ただ一つ、没入感がほしいのかなーと思っていたらわりとその通りで、どちらかと言うと欲しかったのは見る人ではなく、ハースト本人だったのでは、という気がする。
告知サイトには動画を貼ってあるので、見たほうがいい。
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その足で森美術館へ。
Chim↑Pom from Smappa!Group のHappy Spring展。名前は最近これになって、それはChim↑Pom側と森美術館でこういうことがあったから、らしい。
「改名のお知らせ」
— Chim↑Pom (@chimpomworks) 2022年4月19日
Chim↑PomからChim↑Pom from Smappa!Groupに変わります。
どうぞよろしくお願いします。 pic.twitter.com/kIaj3ibz6s
【読まれています】https://t.co/MaLUnHNFwI
— 美術手帖 ウェブ版 (@bijutsutecho_) 2022年4月19日
Chim↑Pomが、4月27日を以て「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名。森美術館で開催中の「ハッピースプリング」展について、Smappa!Groupからの協賛申し出だけが美術館に断られたことが原因。
見ないでどうこういうのもなあ、というのと、先に見てきた家族が「見方変わった」というので、見てから考えることにするために見た、という感じ。客はアベンジャーズ展のほうがはるかに多かった。
猥雑、という言葉が思い浮かんで、でも、なにかどこかで線を引いている感じ。キャプションを読むと「ああ、」となるのだけど、だからって納得はできないというか。偽悪とも違うしなあ、悪ふざけというには計画的だし。寓話としてどこかに教訓めいた場所に着地させたいのかもしらん。……などと思っているうちに見終わる。
ただ、だから展示期間中だけ託児所を森美術館の入り口に作る、ということをしたのだろう、というのはひと回りしたからこそ納得できることではあった。問題提起と自己解決(というかなんというか)、ラジカルさとアイロニー。
で、帰ってから見つけたここから始まる一連のツイートでなんとなくしっくりくる。森美術館とのやりとりとかも含めて。本当のところは本人たちにしかわかんないことなんだけど。
僕はチンポムを評価する立場ではないのだけれど、今回の森美術館の対応は理解に苦しむ。なにがわからないかというと、森美術館の判断基準(クライテリア)だ。チンポムを適切に評価してるならこういう事にならないし、評価できない・問題があるというなら、そもそも取り上げないでしょう。
— 永瀬恭一(一人組立) (@nagasek) 2022年4月19日
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出るのが遅かったのと、あまり行き先をかっ詰めても疲れるので、今回は二つだけ。考えながら見るので、いつも頭がパンクしそうになるのです。またなんかあったら来よう。