週末に行こうと思っていたら、人が多すぎて落ち着いて見られなさそうだった。そういうわけで、有給休暇を取って行ってきた。
待ち時間は30分ほど、特に待った感じもせずに入場できた。わりと暖かい日だったので、荷物は邪魔になるかと思ってコインロッカーに突っ込んだ。
坂本龍一と彼にまつわる人々とのコラボレーション作品……というか、これ、どっちが主体なのかなあ。坂本龍一の音楽に合わせて作られたインスタレーションや映像作品。PVのような、芸術作品のような、追悼展ではないなにか。
自分もあまり予備知識はない状態で行ったけれど、わかってみてる人は少なかったのでは……? 映像作品を動画に撮る人も*1いるにはいたし、でもこれ、あとから見返すかっていうとたぶん見返すことはないと思う。その場の空気でないといけない気がする。
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アピチャッポン・ウィーラセタクンの映像、高谷史郎の映像が好きだった。どの作品もそうなんだけど、一周見ようとするとけっこう時間が取られるのに、無限に見ていられる。先に見に行った家人はほぼ一日いたらしい。わかる。
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外の展示は霧で濡れるという話を聞いていたので、きちんと体験はしなかった。が、たぶん想定してたのとは違う体感を持った人が多かったんだろうなあ、と思って外側から見ていた。
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最後の展示、岩井俊雄との映像作品は弾いた音が一音ずつ照らされるのだけど……意図してるのかどうかわからないけど……魂が天に昇っていく、帰っていくみたいだなと思った。
NHKの日曜美術館でこれを見た坂本美雨が泣いてたけど、ホログラムみたいに映るあの透明な板からは出てこない、ここにはもういない、戻って来ないんだなと思うしかなかった。
坂本龍一の音と思想とインスタレーション、を見てきたのだった。
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でもさ、自分はこんな真面目な坂本龍一じゃなくて、ちょっとふざけて笑ってるキョージュのほうが好きなんだよ。
昔々、一回だけ行ったコンサート、すごくよかったもん*2。