空想少年通信

素人物書きのつれづれブログ。

ZINE舎YELL、行ってきました

委託イベントにじぶんが出すのはひさしぶりだったので、若干わくわくしながら行ってきました。

静岡市草薙にある、「art book shop りぶらりお」さん。新刊と古本、アート寄りのセレクトショップのようなところです。

JR草薙駅からちょっと歩くのですが、天気がいい日ならお散歩がてらにいい距離と思います。

 

 

初日と5日目に行ってきました(単に初日に写真撮り損ねただけどもいう)。店内に入ると大きな平台が3つ、その上にたくさんのZineが並んでいます。あとは壁面に。

静岡文学マルシェでも受託した本を陳列するのにだいぶ悩むんですが、こういうレイアウトもいいですね。おしゃれです。

出入り口傍にはくす玉と、お賽銭箱を模したコメント入れ。神社とジンジャーエールに引っかけてあるので、お賽銭箱は必須アイテムですな。

ポスターなどに使われているイラストが入ったクッキー(ジンジャークッキーとのこと)もかわいいです。

無償のZineは持ち帰ることのできる数量が制限されてますが、たくさんの方に渡ってほしいのでそういうルールなのでしょう。

自分は藤井雄悟さんの「1965」vol.1と2(この二つは無償)と、chiaki suzukiさんの「たかさき」「まつしま」を購入してきました。

↑藤井雄悟さんのInstagram

↑chiaki suzukiさんのInstagram

会期は3/24までですので、まだのかたで気になってるという方はぜひ。

 

【出展のお知らせ】ZINE舎YELL vol.2に参加します

もうすぐ始まるのに告知忘れてました。

3/16〜24の日程で、「ZINE舎YELL」というzineのイベントに出展します。

ZINE舎YELLと書いて「ジンジャーエール」。楽しいネーミングですね。

zineを楽しむ(作る)人のことを「ジンスタ(zinester)」と呼ぶそうで、そのジンスタさんを応援する企画、とのこと。

会場は静岡市清水区草薙にある「art book shop りぶらりお」さん。

アートのエッセンスのある本を、新刊/古本問わず置いていらっしゃる、本のセレクトショップです。ときどき展示もやってる。

で、言葉の工房もこれに参加します。このイベント合わせで作る、というわけではなく、もう出ているものを置いてもらって、見て*1もらうのが主旨……と全開聞いた気がするので、それに倣っています。

会期中、店頭に置いていただくのは次のふたつ。

  • 着物書き物御手の物
  • a drawing book. 

ある意味うちの激推し本ですね。

聞けば100アイテム以上あるそうですし、有料頒布だけでなくて、無料配布のzineもあるそうなので、そっち目当てで行ってもいいかもしれないですね。

いわゆる「在廊」はしてないのですが、自分も週末(か祝日)のどこかでお邪魔する予定です。

平日もやっていらっしゃるので、ぜひ足を運んでいただければ*2

ZINE舎YELL! vol.2

日時:2024/3/16〜24 13:00〜19:00(19日は休業日)

場所:art book shop りぶらりお

   (静岡市清水区草薙142)

JR草薙駅から徒歩15分/静岡鉄道草薙駅から徒歩10分

車だと駐車場がとても少ないです。路駐とか人んちの敷地とかには止めないようにしましょう。

ではよろしくお願いします!

*1:できたら買って

*2:そして手に取って、できたら買ってほしい

ものすごく散財してしまった

定期的にどかんと来てしまう気がする、散財期。ウルフルズの歌の節で「さんざーい♪」などと歌ってしまう馬鹿である。君に会えて良かった、じゃねえんだよ。どうしようもない。

GUでblurのTシャツ。

ここ何年も服は無地のものしか買ってない。ロゴの入ってるのはアーティストグッズくらいか。ロゴ入りやら意味不明な英文入りはなんだか幼いような気がして*1買ってなかったのに、SNSで知ってからダメだった。ネット通販を見て我慢して、実物を店頭で見て我慢して*2、結局、週末に買ってしまった。だめじゃん。とはいえギリギリアリ寄りのアリだったからいいんだよ、と言い訳。

ついでに黒のスタンドカラーのシャツも買う。

半衿(黒っぽい鮫小紋と、臙脂の無地のやつ。

いつもお世話になっている「きもののここち透佳」さんで、「京都ゑり正*3」さんの特集やってて、ええ、やっちまいました。半衿。しかも2枚も。

黒っぽい鮫小紋の柄と、臙脂の無地。概念コーデにでも使えそうな一品。何の、と言われると困るけど。

実は透佳さんに置いてある遠州木綿とか、雪駄とか良いなーと思っちゃいるのだが、それはいま買うものじゃないので保留になってるのだった。

囲んだり押し売りしてきたりはしないけど、確実にこちらの好みを探してくれる(上に提案もしてくれる)ので、財布の危険が危ないったらないのだった。

そもそも、ニットのカーディガン羽織が来る*4からそれまでは余計な出品は抑えたい。我慢だ、我慢するんだ。

不幸と共存/川口好美/法政大学出版局

もう発売されてからだいぶ経つと思うのだけど、川根町の「本とおもちゃ てんでんこ」というお店? 私設公民館? 子供の居場所? をやってらっしゃる、川口さんの著書。

文芸批評を読んで感想……書けるほど知識がないので、勉強のつもりで読まなくちゃ。

東京ヒゴロ3/松本大洋/小学館

最終刊だけ持ってなくて、探してたんだけどやっと。

+RING(プラスリング)の傘

プラスリングとは

未使用デッドストック品から丈夫でセンスの良いパーツを救出し、美しく堅牢な傘に仕立て直す再組立てモノづくりのシステムです。

……とタグにはある。今流行りのサスティナブルなモノづくりってやつかねえ。表(雨の当たるほう)が無地、裏(傘をさしている人から見えるほう)が8種類の違うチェック柄をついだもの、というおしゃれな傘。

「おじさんの傘」という絵本があるけど、もったいなくてさせない(笑) でもおしゃれだし、かわいいし、テンション爆上げ……というかささやかに楽しくなりそうだったのでこれにした。

端的に言って、買いすぎ。しばらく大人しくしてます。はい。

*1:50過ぎたおっさんなんだから弁えろ、という話なんだが

*2:平日だったし、チラシ入ってない日だったからってのもある

*3:和装小物を専門に扱う、京都のお店

*4:ここのじゃないけどね

【出店のお知らせ】文学フリマ東京38に出店します

文学フリマ東京38

日時:2024/5/19(日) 12:00〜17:00

会場:東京流通センター 第一展示場・第二展示場

(東京モノレール「流通センター」駅そば)

入場料:1000円(詳細は下記参照)

ブース:第二展示場2階(Fホール) ち-14

TRCで開催する文学フリマも今回でひとまず最後。そして、一般入場料がかかる最初の文学フリマ。その歴史の一コマに言葉の工房も参加します。

新刊:

  • 文芸コンピレーション input selector ISSUE:Mid2024
    総力特集「ヒガクレ荘」
    本とおくりものヒガクレ荘で棚を借りている棚主さんたちで作るファンブックです。
    B6 64ページ 予価500円

既刊:

  • a drawing book
  • 急性形態変性症候群
  • 着物書き物御手の物

and more……!

and moreって一回言ってみたかったんだよ、としか思えないお品書きですが、本気でここまでしかわからない。ご容赦ください。

こちらも随時更新していきます!

【4/1追記】

入場料の詳細が出ました。イープラスで前売券を買うか、当日現金決済で入るか、なんですが前もって購入されたほうが何かとスムーズかと思います(他のイベントの経験則より)。

文学フリマ東京38 一般入場チケット購入方法の詳細】
https://bunfree.net/event/tokyo38/tokyo38_admission/

◆前売チケット(イープラス)
販売期間:2024/4/11(木) 18:00〜2024/5/18(土) 18:00
入場料:1,000円(税込)(18歳以下は無料)

◆当日チケット
販売期間:2024/5/19(日) 11:00〜16:00
入場料:1,000円(税込)
※当日会場でも購入可能です。ただし、現金決済のみとなります。

◇注意事項
・18歳以下は入場無料 (購入不要) です。
・出店者は、出店者入場証1枚につき1人無料 (購入不要) です。(出店料に入場料が含まれます)
・16:30 以降は入場無料となります。
・入場チケットの払い戻しはお受けいたしません。

前売チケットに関するお問い合わせ先:
イープラス ご利用ガイド・お問い合わせ( https://support-qa.eplus.jp/hc/ja )

【4/23追記】

ブースの場所が公開されましたので追記しました。あと新刊情報も。

【欠席します】【出店のお知らせ】「富士山と水と本と」に出店します

【4/5追記】

体調不良のため、このイベントへの出店を取りやめました。関係者の皆様には深くお詫び申し上げます。

以下、イベントの案内として掲載しておきます。ご了承ください。

 

ふじさん神田川テラス「富士山と水と本と」

日時:2024年4月7日 10時〜15時

場所:富士山本宮浅間大社 神田川ふれあい広場

主催:NPO法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗

協力:西町商店街・世界遺産に相応しい美しい川づくり協議会

f:id:linus_peanuts:20240327084105j:image

◇ 

以下は余談。

3/27追記:

イベントタイトル、正式なのが告知されてますので、変更しました。

沼津駅前の商店街で「OPEN NUMAZU」という企画を継続してやってらっしゃるんですが、あれ、毎回テーマがあって、その回でやることが変わるんですね。そういう形式のイベントのようです。で、コレが1回目、まずは古本屋から、ということなんでしょうかね。

では、元の記事に戻ります。このテンションの差よ(笑)

2月にふじのみや西町ブックストリートやったばかりなのにもう次回の開催です。今回は浅間大社の広場。すげー。

西町商店街さん、地域振興にすごくがんばっていらっしゃる。別に他が何もしてないわけじゃなくて、弾数の多さが目立ってるってことなんだと思うけど。参加する身としても、もしかしたら、ちゃんと古本屋さんにならないとダメなんじゃなかろうかって気はしてくる。趣旨に合わないからそこまではやらないけど。

 

今回も自分の家の本棚からいろいろ見繕っていきます。どんなのがいいかなあ。

そして、今回はソロ参加なので、いつも以上にのんびりやると思います。よろしくお願いします!

展示をたくさん見てきた

東京五美術大学連合卒業・修了制作展(以下、五美大展)」「中平卓馬 火-氾濫」「キース・ヘリング展」を見てきた。キース・ヘリング展は会期が修了間際というので、それが主目的*1

 

美大

武蔵美多摩美日芸、東京造形、女子美の五美大の展示。何年か前に見に行ってて、その時は展示物の多さに圧倒されたんだけど、たしか直近にあった展示の影響受けてるなーとかやたらガーリィだなあとか、そんなこと思いながら見てたんだった。

で、今回。そういうわかりやすいモチーフにしたものとかはなかったけど、そのぶん、スペースのなさから来る見せ方の問題にがっつり挑戦してる感じがして、武蔵美エリアで複数の作品が入り混じって飾ってあって、相乗効果を狙っているのかもしれないと思った。

一部の絵画で上下に飾ってあったんだけど、上のほうにあるのは見づらかったんだよな。スペースの問題だと思うんだけど。なので、本当に見せ方も含めて考えないといけないやつよな。

もう一つ、キャプションのあるなしは作者の選択と思うんだけど、キャプション(?ステートメント?)の書き方はもう少し気を使ってほしい……と思った。

 

中平卓馬

元々編集者だったらしく、森山大道に比べるともうちょっと冷静な感じ。森山大道は猥雑さが良いと思っているのでそこは路線の違いよな。

同じ作品のプリントし直しが、オリジナルと同じレイアウトで飾ってあった。オリジナルから比べて情報量というか解像度が上がって、本来はなにを言いたかったのか、みたいなのを考えるきっかけになっていたように思う。

モノクロ時代、カラーも使って試行錯誤してた時代、倒れて復帰後、みたいな括りになるのだろうか、最後の時期は目線も優しくなっていたような気がする。子どもなんて知らねえみたいな感じだったのが、子どもを子どもとして見てそういう目線で撮っているとか。情報量が整理できたのかなあ。

 

キース・ヘリング

順番としては五美大展→キース・ヘリング中平卓馬という順だったんだけど、物量の多さと、一つの絵から感じる情報量の多さに挟まれて、いい感じに見てこられた。ポップなものはポップに展示してある。

わりと直球のリビドーの塊みたいな時期とか、アートを通して何かに対峙することも含めてsex,drag,rock'n' rollだなーと思ったり。

ユニクロでよく見るあれは、綺麗な上澄みなんだよ。沈澱してるところにはもっと欲望とか、反権力とか、社会に対する問題提起とかいろいろあるんだよな。最後のほう、子ども向けだったりとかそういうのもあるけど。

中平卓馬なんかとも年代が被ってるからかもしれないけど、同じ事象、時代を違う視点、視線で見てるんじゃないかなとあとから思った。

国立近代美術館の収蔵品展も見たからか、とても疲れたので、ほかはどこも行かずに帰宅*2。さすがに一日に4つハシゴはもうきついよ(笑)

と言いつつ、またいろいろ見に行こうと思う。

*1:でも帰ってきてから静岡ででも巡回展あるって知ったんだよなあ。なんだよー

*2:在来線で帰った

オラファー・エリアソン展を見た

前回、東京都現代美術館で見たときは、ちょうど美術館女子ネタが若干燃えてた頃で、いわゆる「映えスポット」としてしか認識していなさそうな人で溢れかえっていた*1オラファー・エリアソン自体にはなんの罪もないのだが、それを主導した読売新聞や美術館連絡協議会事務局*2*3が馬鹿だったとしか思えないのだけど。

キャプションや解説があればより理解が深まるのはもちろんなんだが、わかんなきゃ別に見たまま受け取ればいいし、最近は写真共有して広めて行く手法が定着しているけれど見たいのは手前にいる誰かの顔とかでなくて作品なんだよなあ。記念写真用の書き割りとかスポットとして設定されたものがギリギリかも。

で、今回のオラファー・エリアソン展。麻布台ヒルズギャラリーで開催されていて、開館記念の展示。実は最初はそんなに興味が向かなかった。重ねて言うが、オラファー・エリアソンにはなんの罪もない。

結論から言うと、時間指定チケットのおかげか、たまたまそうだったのか、思った方が人も多くなく、ゆっくり見られた。なんというか、現代美術というよりかは研究成果の発表みたいなところがありそう、と思った。色と光と動き、まさにそれである。

時間をかけて、作品が描く「なにか」を見て行くのが自分としては正しい見方なのかなと思った。太陽光と鏡で作られた跡、光の反射。振り子とペンが描く軌跡、放たれる水の軌跡はストロボライトで切り取られる。

流れでざっと見るという展示もあるけど*4、これは一つ一つ立ち止まって時間をかけて経過を見たい。というか見てた。装置の操作は係員さんが行うので、ではこれは誰の手によるものか、って疑問は出てくるんだけど、でも全部が全部一人だけで作ってる人ばかりじゃないもんな、なんかしら手を借りる場面はあるわけで、と思ったりもした。*5

 

とは言え、こんなのがただの背景扱いされるなんてほんと作者を馬鹿にしてるよな。

そんなわけで、前回とは比べ物にならないくらい堪能してきたのだった。

おまけ。

館内のカフェでコラボメニューってのがあって、それをお昼にいただいてきた。とても良かった。

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*1:見る人で混雑してるならともかく、みんな作品を背景に自分の写真撮ってたんだよな。思い出しただけで腹が立つ

*2:っても読売新聞の中に事務局があるし、読売新聞と日テレが作ったんだから、ほぼ一体だよな

*3:だから東京都現代美術館でやってたMOTアニュアルextraで、見るところもないのに日テレはあんなでかい場所使ってたのか!

*4:で、見たい作品を改めてゆっくり見る

*5:インスタとかにあげる写真だって、撮る人の切り取り方で印象変わるしなあ。フラットに撮ろうとしたらそれは図録なんじゃないかということになっちゃうきがするし。