いろいろあって東京に滞在した。
行きたいところはいくつかあったが、雨の予報もあったのと、自分一人で出かけたわけではないし、あまり無茶な行き来はしたくなかったので、その日行かないと見られないものだけ見に行った。
吉祥寺にある、百年という新刊も古書も扱う書店。セレクトショップらしい雑多さと、本に囲まれているという幸せ。いわゆる書店だとこういうのは味わえないな。中古レコード屋みたいなdigる作業が楽しいところ。
で、「いぬのせなか座」という言語と視覚芸術*1のユニットがあるのだが、それの展示があって、これだけはどうしても行きたかったので、行ってきた。
今まで出た本(本……?)と、「光と私語」の表紙デザインが決まるまでの展示。
何度もリテイクを重ね(12〜15テイクくらいあった)、微調整をし、紙とプラのケースでレイヤーを構築し、完成したものを入手できる。が、扱っているところも少ないし(なんなら文フリとかのイベントのほうが確実だったりする)、そこまで丁寧に作ってあるという事実に感動すら覚える。
また本作りたいな、と一瞬思う。美的センスも素養も持ち合わせていない人間にはこんなことできないなと思いなおす。(いろいろ思ったけど割愛。いつもの思考だし)
持ってないもので、買う当てがここしかないものを購入。コンプリート欲はなくはないが、自分が思う、自分の好きなものだけにしたい。
一日、という古書店もある。そこは(今は)猫の絵が飾られていた。どちらかというと芸術関係の本が多め。
どちらも知っている人からしたら「知っているからわざわざ書かなくてもいいしうざったい」と思うのかもしれないが、知らない人間には新しい発見だったのだ。
そういえば、「百年と一日」という柴崎友香の本がありましたね。
中は修復したとはいえ、校舎として使っていた当時を思わせる状態で、たしかに撮影スポットではある。今は別の場所に移転していて、それはそれで楽しい学校生活を送れそうではある*2。クラス会会場と書かれた紙が部屋の入り口に貼ってあって、こういうのが似合うのは貴重だと思ってしまった。
自由学園は創始者はクリスチャンだし*3、自労自治の精神で自分たちで諸々をこなしているそうだし、共学とはいえいちおう別々になっているところとか合う合わないはあるんだろうが、このままでいてもいいのではないか、という気もする……。
そういえば、敷地に入るなり某出版社のグラビア撮影をしていた。結婚式や演奏会のほかに撮影用のセットとしての貸し出しもしているのだな。被写体の人は美少女ってこういう人のことを言うのだろうという感じ。性格はきつくはなさそうだが、意思はちゃんと持っていそうで、あざとさはない。そのうちどこかの雑誌に載るのだろう。
二度目の銀座橘苑さん。帯を購入。鳥獣戯画柄と縦糸がカラフルで遠目には地味というのとで迷ったが、これに合う色の長着持ってないなということで実はカラフルな帯に。ポリの小紋をいくつか見せていただいた。次は小紋か? 着てくとこあるかな。
男の着物たけもとさんでは、アルマーニとかDOLCE&GABBANAの羽織、エトロの長着やらデニム(であんまり見たことのない色)のを羽織らせていただいた。それにしてもアルマーニの羽織万能だな*4。
次はもうちょっと違うところも行きたい。