麻の長着を洗う
まあ洗ったのは洗濯機なんだけども。
文学フリマに行った時に着ていた麻の長着、襦袢も含めて二日連続だったし、汗だくになったし、ということで洗うことにした。
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とりあえずきちんと畳む。変な汚れとか確認したいし。次はぬるま湯*1に浸して、ある程度落ちそうなものは落とす*2。
襦袢についている半衿、ちょいと汚れを見つけたのでウタマロ石鹸を塗る。ばあちゃんがかつてやってたことを実践する自分。
そのあと軽く絞って洗濯ネットに入れ、マニュアルコースで洗い7分、注水すすぎ2回、脱水1分。洗剤はオシャレ着洗いのやつ。他はなにも使わなかった。
脱水はなしでもいいけど、そうすると本当に水分大量の含んだままなので、どうしようもなくなるので1分だけ。終わったらすぐに着物用のハンガーにかけて陰干し。
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乾いた頃に確認。今回はあまりしわにならなかった。良かった。
またこれで心おきなく着られるね。
古本市で着る
どうするかなーと思っていたのはその次の週の古本市。雨の心配もあったけど、荷物の搬入が文学フリマよりもあるし、タープ組み立てるかもしれないし。汚すのは嫌だなあと思った。
綿麻の浴衣でもいいけど、まだ早い気もするし……と逡巡して、去年着られなかった長着を着ようと思ってたぶん正絹の薄物にした。古着だし、なんかあっても諦めもつくし……。
半襦袢にして、下はステテコ、かなりの軽装である。帯も木綿の献上角帯だし。格も何もない(笑)
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古本市、ここのところずっと着物で参加してるのでなんかそういう人っていう認識になりつつある。でもタープ貸し出したときにもなんか全然気にせずガンガン動いてると、主催の方に「お着物なのに」と言われる。そりゃそうだ。こっちもこっちで「汚れてもいいカッコなんで」とか返事したりして。
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自分よりずいぶん年上のお姉様方から「着物いおわね、普段から着てるの」などと声をかけられた。書生さんのカッコしてみたくてとか、テキトーに決める時もこれ一枚引っかければ形になるのでいいですねとか、いつものトークをする。ほんとにその通りだし。その上で、着物がきっかけで友達も増えたし、なんか作るか、って一冊作りましたと本を案内する。
「いいわね、あんたの粋(いき)に惚れたから買うわ」
と言って一冊買ってもらえた。なんかよくわからないけど嬉しい。こんな酔狂がいるって回し読みしてください、とお渡しした。
たぶんダメ出しは言ってこなかったので、相当慣れた人なんだと思う。お姉様方に感謝をする。
似たような感じで別の方にも一冊買っていただけた。
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普段着としての着物ライフ、やっぱ楽しい。
コットンニットの羽織
山椒庵さんのコットンニットの羽織(二兎羽織)が届いた。季節的にもう着る気候ではなくなったが、でもやっぱり着たところは見てみたいじゃん?
ということで、思い立った時に動かないとと思って。でもここまで何日も経ってるんだけど。
久留米絣(白っぽい)、千鳥格子の袴、二兎羽織、なんとなく制服の概念だけ取ってきたような組み合わせ。悪くない。悪くないけどなんか物足りないなあ。着画も撮ったけどこれは着ている人間がよろしくないからか。おじさんだしな。
ベージュの羽織だからこれは下はもっと濃い色のほうが合うかもしれない。というか実際そうだったし*3。外出るのになんか薄寒い、サッと羽織る時に便利な和カーディガン。普段から羽織れるし、セーターよりもカーディガン派としてはとても良いお品。